会長短信「春夏秋冬」
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会長短信「春夏秋冬(31)」
「日本獣医師会獣医学術学会年次大会【秋田】開催迫る」
平成28年2月26日(金)~28日(日)、秋田キャッスルホテルなど3会場で開催される平成27年度日本獣医師会獣医学術学会年次大会【秋田】まで、残すところ1週間余りとなりました。
開催県の公益社団法人秋田県獣医師会の砂原和文会長はじめ役職員及び会員の皆様方には、大会の成功に向けてのこれまでのご尽力に、心より感謝申し上げます。
本大会の市民公開講座では、「比内地鶏のうまさの秘けつ」、「秋田犬を知る」、「世界自然遺産 白神山地のいま」など、秋田ならではの興味深い企画が沢山予定されています。日本獣医師会主催プログラムとしても、「マイクロチップ装着活動の展開」、「女性獣医師の就業継続とキャリアアップを目指して」、「国際水準の獣医学教育の確立」、「食の安全を守る獣医師」など、本会が抱える重要課題についてのシンポジウムが計画されています。
特に「第4回日本医師会・日本獣医師会による連携シンポジウム「One Health を考える」」では、世界獣医師会(WVA)の次期会長であるDr. Johnson Chiang、アジア獣医師会連合の事務局長であるDr. Achariya Sailasutaをお招きしてOne Healthに関する世界戦略などについて講演していただきます。その後、日本医師会の横倉会長と私から、それぞれの活動戦略について講演を行う予定です。このOne Healthの取組については、本連携シンポジウムを皮切りに、3月20日(日)には厚生労働省主催で本会等が共催する「人と動物の一つの衛生を目指すシンポジウム」、5月末に予定されている伊勢志摩サミットに伴う保健衛生担当大臣会合、そして前月の「春夏秋冬(30)」でご紹介した11月10日・11日に北九州市で開催される第2回世界獣医師会(WVA)-世界医師会(WMA)“One Health”に関する国際会議と続き、本年はまさにOne Healthの年になります。秋田大会の事前登録人数は、現在1,240名余りと聞いています。是非とも多くの構成獣医師や一般市民の皆様方が多数参加されますよう、改めてお願いいたします。
実は、この獣医学術学会年次大会は長い歴史を持っており、昭和58年1月に日本大学で開催された第1回から数えて秋田大会は第34回となります。その間、参加者数も開催地方獣医師会等のご尽力の下、第1回の600名から、一昨年の千葉大会では5,690名と規模が拡大してきました。特に、平成7年9月に世界獣医学大会と合同開催した第14回は国内9,300名、海外1,940名と合計1万人を超える盛大なものとなりましたし、平成18年3月の第24回は日本獣医学会との共同開催といたしました。
このような本大会の継続的な開催は、地方獣医師会と本会が連携して組織的に対応してきたからこそ実現できたものであります。今後についても、平成29年2月に石川県、30年2月に大分県での開催が予定されていますので、皆様方の積極的な参加を期待しています。
もう一つ獣医学術学会年次大会に関連して長い歴史を刻んできた有り難いものがあります。それは「越智勇一記念学術振興基金」です。この越智基金は、本会の第2代・第4代会長を務められた越智勇一先生のご寄付により昭和63年12月に設立され、平成元年度以降シンポジウム・講演会等の開催支援に活用されてきました。この長年お世話になった越智基金も、秋田大会における6件180万円の助成を最後に終了することになりました。
27年間の助成総件数は95件、助成総額は3,700万円の多額に上りました。越智勇一先生の長年のご貢献に深く謝意を表しつつ、本稿を終えたいと思います。
誠に有難うございました。
平成28年2月19日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫
バックナンバー
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会長短信「春夏秋冬(18)」「魅力ある組織の発展を期待 -新たな挑戦元年に-」(平成27年1月22日)
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会長短信「春夏秋冬(11)」 「国際馬術競技大会に不可欠な獣医師会の支援」(平成26年6月20日)
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