日本獣医師会の歴史
日本獣医師会の前身は、はるか明治時代にさかのぼり、現在の獣医師免許制度の礎となった「獣医免許規則」(太政官布告第28 号)が公布された明治18 年に任意団体として大日本獣医会が組織されたことに端を発します。その後、明治20 年に大日本獣医会は、中央獣医会と改称されています。
獣医師の基幹法である「獣医師法(旧法)」が制定された年の翌昭和2年、「獣医師会令」(勅令第75 号)が公布されたことにより地方獣医師会が相次いで設立され、昭和3年になって全国団体としての日本獣医師会が設立されました。第2次世界大戦後間もない昭和23年7月に至り、日本を占領した連合国軍総司令部の一連の政策により「獣医師および装蹄師会の解散に関する法律」が制定され、勅令団体としての日本獣医師会および地方獣医師会は、一度解散しました。
しかし、戦後の日本再建の一翼を担い、獣医師としての使命を達成するためには、民主的でしかも権威のある獣医師会を設立する必要があるとの機運が高まり、多くの関係者による多大な努力の結果、同年11月9日に社団法人日本獣医協会が誕生しました。そして昭和26年に社団法人日本獣医師会という名称に改称され、現在に至っています。 2012年4月には、公益法人として認定を受け、公益社団法人日本獣医師会として新たな一歩を踏み出しました。
以上のように、日本獣医師会は、第2次世界大戦後に民主団体として設立されてから今日まで60年余り、明治時代に大日本獣医会として組織された時から数えると実に100有余年の長き歴史を誇っており、この歴史に恥じない活動を今後も展開してゆくことが獣医師会の使命であると考えています。
関係資料
日本獣医師会70年誌公益社団法人 日本獣医師会 会員名簿(令和6年6月27日現在)