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会長短信「春夏秋冬」

会長短信「春夏秋冬」はメールマガジン(メルマ日獣)に掲載しています

会長短信「春夏秋冬(20)」

「獣医師として巣立つ卒業生の皆さんに対する期待」
 今年も全国16大学から、多くの卒業生が獣医師として社会に巣立ちます。卒業生の皆様が、それぞれ目指す分野で目標に向かって全力で取り組み、獣医師として活躍してほしいと願っています。  振り返れば戦後間もない昭和28年度から毎年、各大学の成績優秀な卒業生に日本獣医師会長賞が授与されております。半世紀以上にわたり授与されておりますので、これまでに千名近くの方々が会長賞を受賞されたことになります。受賞された卒業生は、それを非常に誇りに思い各分野で活躍していることと確信しています。  本年も16大学の卒業生各1名に本会会長賞を授与するとともに、卒業生全員に次のようなメッセージを日本獣医師会雑誌と共に贈りました。  全国の獣医学教育課程を修了された平成26年度卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。皆様が大きな希望を胸に、獣医師という責任のある高度専門職業人としての第一歩を迎えられたことに、公益社団法人日本獣医師会を代表してお祝いを申しあげます。  日本獣医師会は、獣医師が従事するすべての職域にわたる、わが国の獣医師を代表する公益団体として、1)獣医学術の振興、及び獣医師その他獣医療従事者の人材育成、2)獣医事の向上及び獣医師道の高揚、3)動物の福祉・適正管理の推進及び愛護精神の高揚等に関わる各種事業を実施し、公益に寄与することを目的として活動を推進しています。  本会の事業を効果的かつ円滑に推進していくためには、より多くの獣医師の方々が当会の目的、事業の趣旨等を理解され、行動を共にしていただく必要があります。特に、若い獣医師の皆様の行動力と新鮮な感覚は、組織の活性化、発展を図るうえで必要であり、皆様方には、是非とも私どもの仲間として都道府県及び政令市に設置されている55の地方獣医師会に入会していただきますようお願いするものです。  さて、本会は、社会に貢献する事業を展開するとともに、構成獣医師にとって魅力ある研修機会や有用な情報の提供にも努めているところです。特に、新卒の獣医師の方々には、獣医師の自己研鑽を支援することを目的として実施している「獣医師生涯研修事業」に積極的に参加され、必要な専門知識・技術を習得していただきたいと思います。また、本会では、毎年、開催する獣医学術学会の年次大会や地区学会等においても、最新の学術情報を提供しており、皆様方にとって魅力ある学術学会となり、獣医師会活動を通じて自らを研鑽することにより、獣医師としての専門知識や技術の充実を図っていただきたいと願っています。  獣医師が社会の要請に的確に応えていくためには、自らが高度専門職業人として適切な倫理観を持ち、また社会人として良識ある言動を心がけなければなりません。日本獣医師会では、獣医師倫理のあり方についても各種規程や指針等を制定し、講習会やシンポジウムを開催し、理解の場を設けています。また、日本獣医師会ホームページにも、獣医師の職業倫理に関する倫理綱領、動物臨床の行動規範のほか、獣医師としてのスタートにあたって役立てていただきたい資料を多数掲載しております。このメッセージと一緒に配布しました日本獣医師会雑誌とともに、本会ホームページも是非ご覧いただき、今後の獣医師としての活動の参考にしていただくよう希望します。  最後に、この度、獣医学教育課程を終えて卒業された新進気鋭の獣医師の皆様方には、この機会に皆様が居住され、また活動されます都道府県及び政令市の獣医師会にご入会いただきますよう重ねてお願いいたします。  このようなメッセージを卒業生の皆さんにお届けしました。地方獣医師会におかれましては、新規獣医師の方々が入会の相談や問い合わせがありましたら、獣医師会への入会のご指導をよろしくお願いいたします。 平成27年3月16日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫

バックナンバー

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会長短信「春夏秋冬(34)」「広域的な被災ペット救護支援」 (平成28年5月26日)
会長短信「春夏秋冬(33)」「災害に備える」(平成28年4月21日)
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会長短信「春夏秋冬(30)」「第2回One Healthに関する国際会議の開催決定」(平成28年1月22日)
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会長短信「春夏秋冬(23)」「世界獣医師会と世界医師会の共催によるOne Health国際会議で講演」(平成27年6月19日)
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会長短信「春夏秋冬(21)」「All Japan Pet Expo in Tokyo及びインターペット -人とペットの豊かな暮らしフェア- に参加して」(平成27年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(20)」「獣医師として巣立つ卒業生の皆さんに対する期待」(平成27年3月16日)
会長短信「春夏秋冬(19)」「マイクロチップ装着による個体識別推進シンポジウムに出席して」(平成27年2月25日)
会長短信「春夏秋冬(18)」「魅力ある組織の発展を期待 -新たな挑戦元年に-」(平成27年1月22日)
会長短信「春夏秋冬(17)」「気持ちも新たに年を越します」(平成26年12月22日)
会長短信「春夏秋冬(16)」「日本医師会との連携シンポジウムを開催して」(平成26年11月14日)
会長短信「春夏秋冬(15)」「地区獣医師大会に出席して」(平成26年10月23日)
会長短信「春夏秋冬(14)」 「意識改革によって組織の整備・充実を」(平成26年9月25日)
会長短信「春夏秋冬(13)」 「人とペットとの共生社会の構築を」(平成26年8月21日)
会長短信「春夏秋冬(12)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年7月17日)
会長短信「春夏秋冬(11)」 「国際馬術競技大会に不可欠な獣医師会の支援」(平成26年6月20日)
会長短信「春夏秋冬(10)」 「地方獣医師会との連携を強化し、迅速な課題解決に向けた更なる決意」(平成26年5月16日)
会長短信「春夏秋冬(9)」 「獣医師会の約束」(平成26年4月21日)
会長短信「春夏秋冬(8)」 「平成25年度獣医学術学会年次大会(千葉)が成功裏に終了」(平成26年3月20日)
会長短信「春夏秋冬(7)」 「共に歩む日本獣医師会に期待を」 (平成26年2月20日)
会長短信「春夏秋冬(6)」 「目標実現の年に」 (平成26年1月17日)
会長短信「春夏秋冬(5)」 「新しい年に向かって」 (平成25年12月18日)
会長短信「春夏秋冬(4)」 「私の活動の原点は動物愛護運動から」 (平成25年11月19日)
会長短信「春夏秋冬(3)」 「五十嵐幸男先生のご逝去に接し」 (平成25年10月17日)
会長短信「春夏秋冬(2)」 「広く国民の理解の下で狂犬病対策の推進を」 (平成25年9月17日)
会長短信「春夏秋冬(1)」 「本会の発展はスピードある対応と組織行動で」 (平成25年8月17日)
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