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BSEの感染のリスクは,感染畜の特定の組織への暴露またはこれらの組織から生産された製品ヘの暴露により生じる. |
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マウスの感受性は牛の約1,000分の1であるが,BSEの牛の感染力を確認するための実験用動物として使用可能である. |
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BSEの症状を呈し,死後検査によりBSEが確認された自然感染牛の感染性は,感受性マウスでのバイオアッセイにより,脳,頸部および末端脊髄ならびに網膜でのみ認められている. |
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汚染組織の大量経口投与により実験的に感染させた牛の場合は,感染性は潜伏期間の初期および後期において子牛の回腸遠位部から検出され,潜伏期間の後期にはCNS,後根神経節,三叉神経神経節から検出された.また,発症期には骨髄にも感染性がある可能性があるが,現在までの実験では確定的ではない. |
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逆に,発症期も含めどの時期にも感染性は検出されない組織が多数ある.たとえば,骨格筋,牛乳,原皮,皮革,精液,IETSの基準に従って洗浄された受精卵. |
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組織の感染性に関する現在までの調査は,母子感染はBSEの伝播において重要な役割を果たしておらず,したがって,汚染された肉骨粉を給与されていない牛に本病が潜伏している可能性は低いことを支持している. |