牛海綿状脳症(BSE)サポーティング・ドキュメント

 表3は,グレート・ブリテンにおいて牛用の飼料への肉骨粉の使用の禁止以降生まれた牛でのBSEの発生件数を示している.
  表4は,国別の年間発生率を示している.
  これらの国のほか,オマーン王国,フォークランド諸島,カナダ,デンマーク,ドイツおよびイタリアにおいてBSEの発生が輸入牛で報告されている.また,ベルギー,フランス,アイルランド,オランダ,ルクセンブルグ,ポルトガルおよびスイスでの発生の一部または全部は国産牛に認められている.これらの国における発生件数は少なく,現在のところ英国のみが高発生国であると考えられるが,同国での発生も急速に減少している.他の国では発生があっても確認されていない場合や報告されている件数以上の発生がある場合もあることを示すデータもある.
  これらの国でのBSEの分布には地理的変異がある.この変異は,たとえば,次の要因の地理的分布の変異によると考えることができる.
BSEに汚染された肉骨粉を含む反芻動物用の飼料
感受性牛(肉骨粉を含む飼料に暴露される牛,すなわち,乳牛)の飼養頭数
反芻動物の副産物の処理が十分でない化製場

表3 グレート・ブリテンにおいて牛用の飼料への肉骨粉の使用の禁止が施行されて以降生まれた牛でのBSEの発生頭数
他の国・領域のデータについては,OIE第66総会までに入手予定.

表4 国産牛での発生が認められた国における年間発生率*
*  英国については移動制限の発令年,他の国については報告年で計上した発生頭数を使って計算,
**  暫定値,
***  繁殖牛のみ.

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