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〈獣医師問題議員連盟事務局長 森 英介衆議院議員〉 日本獣医師会の先生方には,日頃,私ども自由民主党が各地においてお世話になっておりますことを心から御礼申し上げます.また,皆様方は我が国にとって不可欠な畜産・酪農の振興,さらに我々の生活の中でなくてはならない存在となってきている小動物の健康管理等,大変重要な職務に従事されておりますことに,心から敬意と感謝の意を表したいと思います. 今,山根会長から獣医師会の現状と課題,これから取組むべき方向,また,会長ご自身の決意も披露されましたが,我々自由民主党といたしましてもお話にありましたとおり,去る11日に議連を開催いたしまして,改めて日本獣医師会からのご要望を承りました.先ほどの獣医学教育の整備・充実をはじめ,4項目の要請につきましては,出席いただいた関係省庁の担当官ともども,政府与党一体となってご要望を実現すべく,これからも努力していく所存です. 11日の総会では,特に公務員獣医師の処遇の問題を主たるテーマとして議論をいたしました.我々は,近年の小動物ブームを背景とした獣医師の偏在が大きな問題の一つだと認識しており,どのようにしてこの偏在を是正していくか,これから皆で検討する必要があると考えています.議連でも様々な問題が浮き彫りにされ,お互い共通認識を持ったわけですが,なかなか一朝一夕に解決するような問題ではございません.しかし,いずれの分野も極めて重要であり,バランス良く獣医師の方々の進路が方向づけられるよう,様々な角度から条件整備をさせていただきたいと考えています. いずれにしても,これからますます獣医師の皆様に対する様々なニーズ,また,国民の期待は高まっていますので,日本獣医師会が中核となり,全国的な取組みを推進していただくとともに,我々も一緒になってさらに皆様方が円滑に職務を遂行できるよう努力をしていくつもりでございますので,今後ともご指導とご鞭撻をお願いいたします. 本日の第65回通常総会が有意義で実りある総会となりますことを心からお祈りを申し上げまして,挨拶といたしたいと思います.ありがとうございました. |
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〈農林水産省消費・安全局 佐藤正典局長〉 本日,ここに社団法人日本獣医師会第65回通常総会が盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます.日本獣医師会及び本日ご列席の皆様方におかれましては,日頃から獣医学術の振興・普及や適切な獣医療の提供等を通じて,動物の保健衛生の向上,畜産業の発展,さらには食の安全の確保等,多面にわたる貢献について心より敬意を表する次第です.また,獣医事等各般の行政施策に関し,種々,ご協力とご尽力をいただいておりますことについても,この場をおかりして,厚く御礼を申し上げたいと思います. 近年,獣医師の活動分野が大きく拡大しており,それに伴い,獣医師に対する国民の期待も高まっています.このような中で日本獣医師会を初め,全国の獣医師の皆様方のご活躍には,目覚ましいものがあります. まず,産業動物分野ですが,高病原性鳥インフルエンザについては,本年4月以降,韓国で家禽及びアヒルに発生しました.我が国においては東北地方や北海道で野鳥から本病ウイルスが確認されたところです.養鶏農家における衛生管理や防鳥ネットの設置等,都道府県等における養鶏農家への指導の徹底に努めていただいたことにより,幸い,家禽での発生を防ぐことができました. 豚の疾病についても,今後5年間でオーエスキー病の正常化を進めるべく,皆様方のご協力をいただきながら,実効ある取組みを推進していくこととしています.さらに家畜衛生の向上や安全な畜産物の安定供給を図るため,HACCPの考え方を取入れた生産衛生管理の定着にも,ご尽力をいただいているところです. このような家畜衛生対策の推進は,まさに産業動物診療にかかわる獣医師の皆様方が,日頃より伝染性の疾病の予防や保健衛生の推進に努めていただいている結果であり,改めて感謝と敬意を表する次第です. 次に,小動物分野ですが,愛玩動物が生活の中において,身近な存在となるといった国民のライフスタイルの変化により,その健康保護をつかさどる獣医師への期待も一層大きなものとなっています.また,小動物診療の一環として学校飼育動物の衛生管理の指導等にも取組んでおられると伺っております. このような愛玩動物の健康保護に関し,先の国会におきまして愛玩動物用の飼料の安全性の確保に関する法律,いわゆるペットフード法案が,全会一致をもって可決・成立したところです.今後は環境省と共同で安全確保のための基準・規格を制定するとともに,届け出による製造業者等の把握や立入検査等を行うことにより,ペットフードの安全性を確保していく所存です. さらに獣医療に関する関心の高まりと相まって,飼い主等への適切な情報提供が求められていることを踏まえて,本年8月1日より獣医療における広告の制限を緩和することとしております.また,獣医臨床現場ではより高度な獣医療の提供が求められる傾向であることを受けまして,核医学検査等の導入に向けた法令整備を行っているところです. 獣医師の皆様方にはこのような新技術のご活用をはじめ,国民の期待する獣医療の提供に努められますようお願い申し上げます.日本獣医師会におかれましては,動物の飼育者との信頼関係のもとで質の高い獣医療の提供,獣医学術の振興等を通じて,引き続き指導的な役割を担ってご活躍され,獣医師に対する社会的要請に的確に対応されますよう期待しています. 様々な課題に対しましては,関係者が一緒に手を携えて解決をしていかなければならない事柄も多いと思います.会長,さらに森先生からもお話がございましたけれども,私どもも全力でこれに当たっていく覚悟でございますので,ご協力方よろしくお願いいたします.本日はおめでとうございます. 結びに当たりまして,日本獣医師会のますますのご発展と,本日,ご出席の皆様方のご健勝を祈念いたしまして私の挨拶といたします. |
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〈厚生労働省医薬食品局食品安全部 藤ア清道部長〉 初めに,本日,お集まりの皆様方におかれましては,常日頃から食品安全対策並びに動物由来感染症対策を初めとする,公衆衛生行政の推進に多大なご協力を賜り,厚く御礼申し上げます.食肉,鶏卵等,動物性食品の安全確保につきましては,生産から消費までの各段階における一貫した衛生管理の重要性が認識されており,BSEや食中毒対策のみならず,安全な食品の供給といった観点から関係法令を初め,監視指導体制の強化や規格基準の整備等が推進されているところです.一方,近年,世界中で新興感染症や再興感染症が発生し,人類にとって脅威となっています.そして,その多くが動物由来感染症であることから,動物由来感染症対策の重要性が高まるとともに,感染症対策としての獣医師の役割,獣医師への期待がますます大きくなってまいりました. このようなことから,感染症法においては獣医師の疾病届け出義務の他,獣医師は感染症の予防に寄与するよう努めることが求められているところです.先月には感染症法等が一部改正され,新型インフルエンザ対策の強化が図られるとともに,鳥インフルエンザについては2類感染症として必要な措置を講じることとされたところです.本病については家畜衛生,公衆衛生両面から発生防止に万全を期すため,引き続き貴会会員の皆様のご支援をお願いする次第です. また,狂犬病対策につきましては,貴会及び貴会会員の多大なるご協力により,国内での発生防止が図られているところですが,今後とも一層のご協力を賜りたいと存じます.厚生労働省としましては,今後とも食品安全対策,感染症対策等公衆衛生分野の施策の充実を図っていく所存ですが,公衆衛生の確保・向上に当たりましては,第一線で活躍されている獣医師を含む貴会のご理解とご協力が不可欠であり,引き続きよろしくお願い申し上げる次第です. 最後になりましたが,社団法人日本獣医師会のますますのご発展と,本日,ご参集の皆様方のご健勝を祈念いたしまして,私の挨拶とさせていただきます.本日はまことにおめでとうございます. |