用 語 解 説

  DNS(domain name system):TCP/IPで通信するコンピュータは二つの名簿を持つ.IPアドレスとそれに相応するドメイン名(例:jikei.ac.jp)で,DNSは電話帳のようにこの二つの名簿を対照させるデータベースで,たとえば,194.712.2.0:jikei.ac.jpのように対象関係をデータベース化したプロバイダーのサーバー(特定のサービスを提供するプログラムが動作しているコンピュータを呼ぶ)をDNSサーバーと呼ぶ.
 IPアドレス(IP address):インターネットに接続するコンピュータに割り当てられた認識番号で,世界中でただ一つの番号となる.通常,プロバイダーのサーバー(ネットワーク上で他のコンピュータに情報やサービスを提供するコンピュータ)が割り当てたIPアドレスを使用する.IPアドレスはピリオドで区切られた最大3桁,4群の数字によって表現する(例;203.139.160.69).
 POPアカウント名:インターネットメールでメールログオン(logon:ネットワークにつながった状態になること)の設定で,例:iwaki@yc4.so-net.ne.jpではiwakiの部分が自分のメールだということを設定する部分.「メールアカウント名」,「アカウント名」,「メールログイン名」などの呼び名もある.
 アカウント(account)名:上記とは別に,複数のプロバイダーやメールアドレスを使い分ける時に,設定した情報に名前を付ける.その場合,その名をアカウント名と呼ぶ場合があり,上記と混同しやすい.例:仕事用,家族用等.
 URL(Uniform Resource Locator):インターネットにある情報の場所を特定するための住所のようなもの.具体的には,http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jsvs/ index.htmlのように表記し,その情報にアクセスするためのプロトコル(通信規約),サーバーの名称,サーバー内の情報のありかで構成される.この書式で表現された情報のありかは世界で唯一である.URLはさまざまなものをあらわせるが,一般的にはWWWのホームページのありかを示すために使われることが多い.
 WWW(World Wide Web):インターネットの代表的な情報提供システム.ワールド・ワイド・ウェブ,または単にウェブともいう.1ページのなかに文章や画像などを配置し,文書の一部や画像をマウスでクリックすると,関連する(リンクされた)別のページが表示されるハイパーテキスト形式のシステム.関連づけられるのは,同じサーバー内のページだけではなく,リンク先にURLを指定することで,世界中のWWWのページと関係づけられる.利用者はWWWブラウザを使ってリンクをたどることで,世界中の関連する情報を渡り歩ける.現在,WWWブラウザの主流となっているのは米ネットスケープコミュニケーションズ社のネットスケープナビゲーターやマイクロソフト社のインターネットエクスプローラーなど.