III 継続教育に関する調査結果

  社会の要請に応え,適切な獣医療を提供していくために,現職にある臨床獣医師が,生涯にわたって自らの知識・技術の研鑽を目指して,学会,研修会,セミナー等の学術活動に参加し,その参加実績を評価するなどの継続教育のあり方をどのように考えているかについて調査した.以上の結果を要約して,継続教育の概要を次のようにまとめた.

 「継続教育の参加希望」については,調査対象6,963件の内で,回答のあった獣医師3,181件の参加希望の意向は,大部分の2,560件(80%)が「参加する」と回答し(図12),この結果から,ほとんどは継続教育に参加する意向が強いものと判断される.一方,「わからない」「参加しない」と回答した理由には,年齢的要件,参加する時間がないなどの時間的要件(22%)等の意見があげられていた.

図12 継続教育が導入された場合の参加の意向(回答数:3,181件)

「雇用獣医師を継続教育に参加させること」については,調査対象5,683件の内で,回答のあった院長(経営者を含む)2,822件の意向は,大部分の2,169件(77%)が「参加させる」と回答し(図13),院長は雇用獣医師を継続教育に参加させたい意向が強いことがうかがえた.

図13 雇用獣医師を継続教育に参加させる意向(経営者のみ回答・回答数:2,822件)