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【議決事項】
第1号議案 平成20年度暫定予算編成の件
  大森専務理事から,4月から6月までの予算については,基本的に前年の予算を踏襲することとし,総予算に見合った繰入金の減額,年度途中で始まった継続事業の予算計上等,変更となった部分のみ説明された後,本議案は原案どおり異議なく承認された.
第2号議案 平成20年度一時借入金の最高限度額を定める件
  大森専務理事から,金額,期間,借入先等は昨年度と同様である旨説明された後,本議案は原案どおり異議なく承認された.
第3号議案 賛助会員入会の件
  大森専務理事から,前回の理事会以降,団体賛助会員1団体(株式会社ネオベッツ),個人賛助会員1名について入会の承認が求められた後,了承された.
 
【協議事項】
1 日本獣医師会創立60周年記念行事開催計画の件
  大森専務理事から,本会が農林水産大臣の設立許可を受けて,今年で創立60周年に当たるため,12月4日,明治記念館において,60周年の記念行事として,記念式典,記念祝賀会を開催したい.出席予定者は,来賓,獣医師関係者,団体等を含め,約600名とし,式典では功労者の表彰(農林水産大臣,厚生労働大臣,環境大臣表彰等)を実施する予定でおり,表彰候補者は地方獣医師会から推薦いただくが,このための功労者表彰要綱,表彰候補者推薦基準については,次回理事会で協議したい.また,本事業の予算については,会場借料,賞状・副賞等作成,記念誌作成等の支出を見込み,950万円程度を計上している.なお,本行事に合わせて前日の12月3日に,理事会及び全国会長会議を開催する予定である旨が説明された.

2 2008動物感謝デー in Tokyoの開催計画の件
  (1)中川副会長から,昨年に引き続き,本事業を,10月4日(土)に,まだ会場仮おさえの段階であるが,東京都港区台場の潮風公園を会場候補地として,動物健康相談,動物ふれあい,働く動物たちの紹介,獣医学系大学相談,地方獣医師会展示,企業展示,動物愛護福祉・マイクロチップ普及,災害時動物救護活動普及,動物介在活動(動物介在教育・療法等)普及,動物看護普及等の内容を企画・検討中である.収入としては,日本獣医師会負担金,企業協賛金,広告展示収入,更に本年度は地方獣医師会からの支援もお願いして,会議費,会場借料,イベント運営・広報活動委託費に充てる.なお,昨日,開催された企画検討委員会の意向を踏まえ,本イベントの趣旨を一層普及し,全国的な展開を図るとともに,各地方獣医師会に所属する構成獣医師の本イベントに対する意識を高めるため,今回は,ブース展示(地方獣医師会の活動の紹介,各地の畜産物等獣医師が係る産物等,それぞれの会をアピールする内容の展示)とともに資金支援の寄付について,地方獣医師会の協力を求めたい旨説明された.
  (2)質疑・応答として,[1]昨年は企業の協賛金収入に比し,主催者である本会の負担金割合が少なく,企業への依存が強く感じられる.ついては本会の負担金を増額し,地方獣医師会についても相応の寄付を求めるのであれば,納得できる説明が必要である.なお,イベントの企画委員会には地方獣医師会の意向を反映する委員が参画されていないようだが,委員は特定地区に限定せず,さらに識者の参加を求める必要がある,[2]本会の負担金のあり方,地方獣医師会からの委員会への参加等については,各地区で意見を聴取して進めるべきである.[3]本会が地方獣医師会から会費を徴収し,運営しているという観点からすると,本会から事業費支出し,さらに地方獣医師会が寄付を行うことは二重に徴収されるように受け取られることが懸念される.また,地方獣医師会ごとに事情が異なる状況で,一律額を決めた負担金の徴収をするのであれば混乱を生ずると思われる.[4]昨年は「動物感謝デー」という名称が多くの協賛企業からの善意の支援に繋がったものと考える.寄付金については,地方獣医師会に限定せず,広く募集する方法を考慮いただきたい.[5]ブース展示の経費は別途地方獣医師会が負担するのか.[6]会場候補地となる潮風公園は集客に問題はないか等の質疑・要望があり,これに対して,中川副会長から,本事業は,獣医師とその職務への社会的理解を深めるという趣旨の元,全国展開をするため本会が主催するに至った経緯がある.ついては地方獣医師会を含め,すべての構成獣医師が共通の認識を有し開催することに意義があり,今回は地方でもより一層事業への参加意識を醸成されるよう,地方獣医師会の活動,地元の畜産物をPRする独自のブース展示等を提案させていただいた次第である.また,その展示に際しても,展示料を徴収するのではなく,小額でも気持ちとして事業へ支出することにより少しでも参加意識を高めてもらうことが主眼である.先ずは地方獣医師会にお願いしたいのは,ブース展示により事業への直接参加による各地方会の獣医師会活動の取り組みの普及啓発,次いで事情が許せば,開催支援のための寄付金の捻出という順である.当初より地方獣医師会の事情を考慮し,予算に組み込んだ負担金とはせず,出来る範囲での志として寄付をお願いしたい.さらに企業からは社会から獣医師の理解を得ると目的に協賛するとの理解をいただいており,企画委員会についても,協賛企業の担当者等を含め,都内で円滑に会議ができるよう,配慮した委員構成とさせていただいた.本事業は2年目で,試行錯誤の中で,我々獣医師を全国的な視野で広く社会へピーアールするという目的を達成するための事業であることを理解し,引き続き支援いただきたい.続いて,山根会長から,今回の寄付については,参加意識の高揚が目的であり,地方獣医師会から金銭の金高の支援を期待するものではなく,本会の負担金のあり方についても十分意見を聴取したい.地方によっては,本会の連絡事項が十分に伝わらず,意思の疎通が行き届いていない部分があると感じており,特に獣医学教育の整備・充実等には,国民の獣医師に対する理解を得ることが必要不可欠である.本事業は,獣医師一人一人が意識を改革し,結束して取組むことこそ重要であることを理解いただきたい.会場については,前回は使用条件等の制約が非常に多かったため,今回は制約が少なく,幅広い企画によりPRが出来るという観点も考慮して会場を選定している旨がそれぞれ説明された.

3 そ  の  他
  (1)藏内副会長から,獣医学系大学の多くの教官がマイクロチップを見たことのない旨仄聞したが,大学の教育現場でも,学生に対して動物愛護の観点から個体識別,マイクロチップの必要性について指導いただきたく,大学へ協力要請を依頼したい旨説明され,山根会長から,獣医学系16大学へ資料を添付して依頼したい旨説明された.
  (2)その他,意見・要望として,[1]会議の進行については,事前に資料が配布されているのであるから,議論の時間を十分設ける等円滑な進行に努めるべきである.[2]当獣医師会では,会議等の冒頭で「獣医師の誓い95年宣言」を朗読させたところ,読み始めると私語が止み,読み終えたところで拍手が起こった.以来,他の機会でも朗読を継続しているが,特に若い会員等に声を出して朗読させ,参加者がこれを耳から聞くことにより,獣医師がもつべき崇高な理念を再認識し,意識改革の一端にも繋がることと思われ,是非とも一度お試しいただきたい等の意見があり,山根会長から,[1]については,今後さらに円滑な会議運営に努めたい.[2]については,是非とも,地方獣医師会で励行していただきたい旨が説明された.

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