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日獣政連からのお知らせ

国会(参議院予算委員会)における
獣医師・動物医療施策の推進に関する質疑
 
 日本獣医師政治連盟(委員長:山根義久)においては,今後とも獣医師及び動物医療が社会的要請に的確に応えていくためには,多様な職域に就業する獣医師について需要の動向に即した適正配置とともに,動物医療提供の質の確保を図る必要があるとの考えの下で,特に次の3点の取り組み体制を整備することが急務とし,自由民主党の政策集団である獣医師問題議員連盟(会長:谷津 義男衆議院議員)の幹部会及び政権与党公明党との政策要請懇談会をはじめ本連盟友好議員に対し要請活動を実施してきている(日獣会誌2007年第12巻843頁〜845頁参照).
 (1)獣医師養成の基盤となる獣医学系大学の獣医学教育課程について,学部体制への再編・統合を推進することにより,教員数の確保,教育カリキュラムの整備等を図り,高度専門職業人養成課程として抜本的改善を図ること.
 (2)獣医師に対する需要の動向を踏まえた地域間,職域間の偏在の是正等獣医師の適正配置を推進するとともに,卒後臨床研修をはじめとする不断の診療技術向上対策を図ること等により社会需要に応え得る動物診療提供の質の確保を図ること.
 (3)動物診療技術の高度化・多様化の要請に対し,診療技術の質の確保と信頼性の確保を図るため,動物診療に係るパラメディカル専門職の資格制度を創設するとともに,現行の動物看護職については,パラメディカル専門職の基盤になるものとして技術・知識の高位平準化と職域環境の整備を図ること.
 今般,政権与党公明党の山口那津男参議院議員(参議院東京選挙区)が参議院予算委員会において質疑にたち獣医師・動物医療政策の推進について大変意義の深い質問を展開していただき,渡海紀三朗文部科学大臣及び若林正俊農林水産大臣に政府見解を求めた.質疑状況は別紙のとおりである.

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