《第1号議案 平成14年度事務事業報告及び決算報告の件》 |
大森専務理事から平成14年度事務事業報告については,重点事項のみ,決算報告(別記.平成14年度決算報告書)については予算額と決算額の差異の大きな項目のみ,説明された後,原代表監事からの決算監査報告が大要次のとおり行われた. |
〔決算監査報告〕 |
私ども3名が監査の所見を述べた監査報告書に加え,少し附帯意見を申しあげたい.一般会計については,次期繰越収支差額は前年度に比べ,1,500万円余増加,また,基本財産ともいうべき基金会計の特定預金14億1,700万円については,減ずることなく保持された.
大型の助成事業である監視伝染病等防疫体制支援事業,11年間に及んだ国際獣医師育成研修制事業はともに着実に成果を得て終了し,さらに3カ年の試行期間を終えた獣医師生涯研修事業も着実に推進している.
その他,小動物診療の指針の策定,動物登録のための動物愛護関係4団体によるAIPOの設立,多岐にわたる要請についても着実な活動により歩を進めている.
まさに昨年度は激動の年であり,意識改革,構造改革を必要とする年度であったと思われるが,組織財政委員会の答申ならびにその対応については,方針が整い,事務局においても組織の見直し,職員給与規程の改正にも取り組まれた.このように平成14年度については,事務局職員各位のご苦労に対しても労いの言葉を申しげるとともに事業が成果を上げ,着実に進展されたことを報告したい.
質疑等として,[1]昨年度における事務局の事務執行体制の見直し等,大変努力されたことを評価したい.[2]社会では小動物診療料金の標準化を求めているが,現在は独占禁止法により標準料金を示すことは困難であるため,新たに農林水産省に設置される小動物の管轄部署において検討を依頼したいことの意見・要望等があった後,本議案は異議なく承認された. |
《第2号議案 平成15年度事業計画(案)及び収支予算(案)の件》 |
(平成15年度事業計画及び収支予算書は次号にて掲載) |
《第3号議案 平成15年度会費及び賛助会費の件》 |
第2号議案,第3号議案は関連議案として一括上程され,大森専務理事から平成15年度事業計画(案)及び収支予算(案)について昨年度と大きく異なる事項,科目の要点について説明が行われた後,引き続き,平成15年度会費及び賛助会費について説明がなされた.
質疑では,要望として,[1]食品の安全確保等で産業動物関係獣医師の責務は益々重要となっている一方,豚コレラに続き,オーエスキー病の予防注射も廃止されると仄聞している.ついては産業動物開業獣医師の待遇を考慮するとともに自衛防疫の強化という観点から予防注射事業継続に関する要請を依頼したい.[2]学校飼育動物等について,動物愛護,危機管理を含めた体制整備を依頼したい.[3]近年,ダチョウ肉等の普及により,このようなエキゾチックアニマルについての飼育管理,診療指針等のマニュアルが求められているので,至急マニュアルの作成を依頼したいことの要望があった後,本議案は異議なく承認された. |
《第4号議案 日本獣医師会定款施行細則の一部改正の件》 |
大森専務理事から組織財政委員会の答申を受け,施行細則に構成獣医師の位置づけを定める規定を独立して加えるとともに,役員選任の事項で産業動物における職域理事の推薦母体の名称が「全国産業動物開業獣医師連絡協議会」から「全国産業動物開業獣医師協議会」へ変更されたことに伴い,名称を改めたこと等が説明された後,本議案は異議なく承認された. |
《第5号議案 獣医師道委員会委員改選の件》 |
《第6号議案 役員選任管理委員改選の件》 |
第5号議案,第6号議案は一括上程され,大森専務理事から委員の任期満了に伴い,理事会の承認を受けた各委員会の候補者についての承認を求めた後,本議案は異議なく承認された. |
《第7号議案 役員改選の件》 |
栗原役員選任管理委員長から,役員の任期満了に伴い役員改選を行うもので,会員から推薦のあった会長,副会長,監事の候補者については定数内のであるため,すべての役員候補者は選挙によらず承認をもって選任したいことが説明された後,本議案は異議なく承認された. |