会 議

平成13年度第4回理事会の概要

|.日 時: 平成13年12月5日(水) 10:00〜12:00

||.場 所: ホテルフロラシオン青山「ふじ」

|||.出席者:
会  長: 五十嵐幸男
副会長: 金川弘司,辻 弘一
専務理事: 大森伸男
地区理事: 坂井清治,大島寛一,中川秀樹,
手塚泰文,菅沢吉登(田代昇一理事代理),
串田壽明, 中間實徳,
湊  惠(大眉 博理事代理), 藏内勇夫
職域理事: 竹内 啓,稲庭政則(小林悦夫理事代理),
山縣純次,藤沢忠世,長谷川昂史,森田邦雄
監  事: 鈴木兵一,玉井公宏,原 京平

|V.議 事: 【報告事項】
1.
業務概況等の件
2.
牛海綿状脳症(BSE)に関する対応の件
3.
一般公開シンポジウム「炭疽の正しい理解のために」の件
4.
家畜伝染病予防法施行50周年記念事業の件
5.
平成13年度地区獣医師大会・学会等の開催状況の件
6.
狂犬病予防対策に関する厚生労働省の対応の件
7.
獣医師生涯研修事業の件
8.
日本獣医学会との連携強化の件
9.
その他

【議決事項】
 議案 賛助会員の入会の件

V.概 要:
【会長挨拶】
 冒頭,五十嵐会長から,〈1〉米国においてはテロ事件に続いて炭疽菌事件が発生し,また,国内においてはBSEの発生等,緊急対応を要する事件が続いているが,皆様のご協力により会務はおおむね順調であること,〈2〉炭疽菌事件に関連して,本会議に引き続いて開催される第1回会長会議において井上 勇先生(元日本大学教授)の「炭疽について」の講演が行われること,また,平成13年12月11日東京大学で一般公開シンポジウム「炭疽の正しい理解のために」を開催するので,多くの方のご参加をお願いしたいこと,〈3〉各専門委員会等においては委員長を中心として順調に検討が行われていること,〈4〉各地区獣医師大会・三学会が担当獣医師会のご尽力により盛大に開催されたことに対してお礼申しあげること等を大要とする挨拶が行われた.

【議長就任】
 続いて,五十嵐会長が議長に就任し,串田,山縣両理事を議事録署名人に指名して,ただちに議事に入った.

【報告事項】

1.業務概況等の件
 前回理事会(9月27日)以降の業務概況について大森専務理事から報告が行われた.
 また,原代表幹事から,本年度の上半期の会務について監査を行った結果,適正に執行されていると認められた旨,中間監査報告が行われた.

2.牛海綿状脳症(BSE)に関する対応の件
 日本獣医師会のBSEへの対応の経過等について大森専務理事から別記「BSEの発生に伴う日本獣医師会の対応の経過」に基づいて報告・説明が行われた.
 本件の質疑応答においては,〈1〉BSEについての当会の対外的な対策をより積極的に行う必要があると思われること,〈2〉個体識別を適切に行うことにより,死亡牛を含めトレーサビリティーを確保することが望ましいこと,〈3〉現場で対応を行っている獣医師の労働環境整備を図る必要があること,〈4〉BSEの適正な情報を一般に広める手段として,小動物開業獣医師による情報提供が有効であると思われること等の意見が出された.

3.一般公開シンポジウム「炭疽の正しい理解のために」の件
 米国において炭疽菌事件が発生し,炭疽の正しい理解が必要とされていることから,一般公開シンポジウム「炭疽の正しい理解のために」を平成13年12月11日東京大学で開催することが大森専務理事から説明された.
(本誌118頁参照)

4.家畜伝染病予防法施行50周年記念事業の件
 BSE対応の現況から,家畜伝染病予防法施行50周年記念式典の開催を当初予定の12月4日から平成14年3月26日に延期することで予定する旨が大森専務理事から説明された.

5.平成13年度地区獣医師大会・学会等の開催状況の件
 平成13年度地区獣医師大会・三学会,産業動物・小動物・公衆衛生講習会,放射線被曝防護技術研修会等の開催状況について大森専務理事から説明が行われた.
 また,地区獣医師大会における決議要望事項については,要請活動等が必要なものについては今後理事会に諮ったうえで具体的な方針を決定していく旨の説明が行われた.

6.狂犬病予防対策に関する厚生労働省の対応の件
 平成12年に当会が厚生労働省(当時厚生省)に対して行った狂犬病予防対策,動物由来感染症対策等に関する要請を受けて,同省においては今般,〈1〉狂犬病発生時の行政機関等の対応マニュアルである「狂犬病対応ガイドライン2001」を作成して各関係機関に配布したこと,〈2〉動物由来感染症に関する情報を提供するホームページを開設したこと等について大森専務理事から説明が行われた.
 狂犬病予防に関連して厚生省に要請を行ったマイクロチップによる個体識別については,動物愛護・管理の観点からもその導入が必要である旨,自由民主党麻生政調会長,北村衆議院議員あてに要請を行った旨,あわせて追加説明が行われた.
 本件の質疑応答においては,行政に対するマイクロチップ導入の要請は継続して行うことが望ましいこと等の意見が出された.  

7.獣医師生涯研修事業の件
 獣医師生涯研修事業における地方会および各学術団体から申請のあったプログラムの認定,ポイント申告手数料を在宅研修用CDhROMの製作のための財源に充てること,平成14年度学会年次大会(沖縄)の日程変更(平成15年2月6〜8日→同年2月7日〜9日)したこと等について,竹内理事から説明が行われた.  

8.日本獣医学会との連携強化の件
 当会における獣医学術活動の一層の発展を図るため,日本獣医学会と連携,交流を深めることとし,[1]日本獣医学会第133回学術集会(日獣大担当)の開催にあわせて合同シンポジウム(平成14年3月28日・専修大学生田キャンパス)を開催,[2]平成15年10月,東北地区三学会と獣医学会の学術集会とのジョイント開催について,関係者間で協議が進められる予定であることが大森専務理事から説明された.

9.そ の 他
(1)
 獣医学系大学の学生に対して獣医師会をPRし,入会促進を図る方策の一環として,新卒獣医師にパンフレットおよび会誌を無料配布することが金川副会長から提案された.
(2)
 身体障害者補助犬法案については,今臨時国会での成立が困難であることから,次期の通常国会への継続審議となる予定であることが大森専務理事から説明された.
(3)
 日本獣医師会構成獣医師の名簿の作成に関する提案については,公務員等の勤務獣医師の異動が多く,実用性が疑われること,また,経費もかかることから現在作成を見合わせていることが確認された.

【議決事項】

賛助会員の入会の件
  本件については,大森専務理事から個人賛助会員6名および学生賛助会員10名の入会について承認が求められ異議なく承認された.
 以上をもってすべての議事を終了し,閉会された.