会 議

平成13年度第3回理事会

|.日 時: 平成13年9月27日(木) 13:30〜16:30

||.場 所: 日本獣医師会・会議室

|||.出席者:
会  長: 五十嵐幸男
副会長: 金川弘司,辻 弘一
専務理事: 大森伸男
地区理事: 坂井清治,大島寛一,中川秀樹,
手塚泰文,菅沢吉登,串田壽明,
中間實徳, 大眉 博
職域理事: 小林悦夫,山縣純次,藤沢忠世,
長谷川昂史,森田邦雄
監  事: 鈴木兵一,玉井公宏,原 京平

|V.議 事: 【報告事項】
1.
業務概況等の件
2.
事務室改修の件
3.
牛海綿状脳症(BSE)を疑う牛が確認された件
4.
家畜伝染病予防法施行50周年記念事業の件
5.
狂犬病予防対策の強化に関する要請の件
6.
良質な身体障害者補助犬の育成及びその利用の円滑化に関する法律案の件
7.
その他

【議決事項】
第1号議案 副会長の順序を定める件
第2号議案  専門委員会等の諮問事項等及び委員の委嘱に関する件
第3号議案 「中村 寛・獣医学術振興基金」を設置する件
第4号議案 中村 寛先生に特別感謝状を授与する件
第5号議案 賛助会員の入会の件

V.概 要:
【会長挨拶】
 冒頭五十嵐会長から,今般の日本国内での牛海綿状脳症の発生に際して,現在,日本獣医師会は農林水産省,厚生労働省と連携を取り情報収集および提供に努めるとともに,BSE緊急対策会議(10/18開催,本号874頁記事参照)の開催等の対応を行っており,獣医師が一丸となった対応ができるよう,ご協力とご指導をお願いしたい旨の内容の挨拶が行われた.

【役員紹介】
 次に新役員が選任されて初めての理事会であることから,役員紹介が行われた.

【議長就任】
 続いて,会長が議長に就任し,坂井,小林両理事を議事録署名人に指名して,ただちに議事に入った.

【報告事項】

1.業務概況等の件
 前回理事会(6月27日)以降の業務概況について,大森専務理事から報告が行われた.


2.事務室改修の件
  本件については,改修の精算額が通常総会において承認された予算より約1割増となったことについて大森専務理事から説明が行われた.


3.牛海綿状脳症(BSE)を疑う牛が確認された件
 本件について,これまでの経過,農林水産省および厚生労働省から得た情報,日本獣医師会の対応について金川副会長と大森専務理事から資料に基づいて説明が行われた.
 本件については,社会に対する日本獣医師会の役割が重要であり,迅速な情報収集と会員への情報提供等を積極的に行うことを求める意見が述べられた.

4.家畜伝染病予防法施行50周年記念事業の件
 本件については,大森専務理事からこれまでの委員会開催等の経過説明が行われた.


5.狂犬病予防対策の強化に関する要請の件
 本件については,狂犬病予防対策の重要性やマイクロチップ導入の必要性等を自由民主党麻生政調会長に要望したことが辻副会長から説明された.
 本件の質疑応答においては,[1]マイクロチップの導入を推進するためには飼育者に埋め込みのメリットを示す等の具体的な方策が必要であること,[2]マイクロチップ推進のために狂犬病予防法に関連した厚生労働省対応だけではなく動愛法に関連して環境省にも要請活動を行うとともに,動愛法の個体識別の方法として各自治体の条例にマイクロチップ導入を組み入れるよう働きかける必要があること,[3]獣医師会は「狂犬病予防注射は危機管理の一つである」ことを主張し,本件に関する広報を行うことが望まれること等の意見が出された.

6.良質な身体障害者補助犬の育成及びその利用の円滑化に関する法律案の件
 本件については,今臨時国会において介助犬の育成等を推進する法案が提出されることに伴い,日本獣医師会としては,その育成から飼養,老後のケアに至るまで適切な健康管理と保健衛生指導が不可欠であるという観点から,本件に関する獣医師の関与に関する事項が明確に法案に位置付けられるよう,関係議員に要請を行ったことが大森専務理事から説明された.
 なお,介助犬の社会参加に一定の条件を付ける理由として,介助犬が公共の場所へ自由に出入りするためにはこれらの条件を定めることが必要であると思われる旨説明された.
 

7.そ の 他
<1>
学校飼育動物に関する文部科学省の対応の件
 本件については,辻副会長から,文部省が取りまとめた「望ましい動物飼育のあり方」の平成12年度中の出版が見送られた経緯等について説明が行われた.
 また,本件に関する質疑応答において,経過報告の中にあった「人獣共通感染症」を「人と動物の共通感染症」という表現を使用するべきである旨の意見が出された.
<2>
世界牛病学会の日本誘致の件
 本件については,日本産業動物獣医学会が世界牛病学会の日本への誘致を計画していることについて金川副会長から報告が行われ,誘致が決定した際には日本獣医師会としては後援または協賛とすることについて了承された.

 

【議決事項】

第1号議案 副会長の順序を定める件
 本件については,前期と同様に金川副会長・辻副会長の順序に定めることが提案され,異議なく承認された.

第2号議案 専門委員会等の諮問事項等及び委員の委嘱に関する件
 本件については,大森専務理事から諮問事項・検討課題案の説明が行われ,詳細については担当副会長と担当理事に一任することとして承認された.
 また,委員の委嘱については,以下のとおり異議なく承認された.