1.連携方法ガイドライン

 学校の飼育を本当の意味で支援し,児童と動物の交流を豊かするためには,専門家である獣医師が学校飼育現場で教師と交流することが必要である.その後,信頼関係ができたらお互いの気持ちで,獣医師をゲストティチャーとして迎えるなど,児童への直接的な語りかけを行いたい.
 基本的,また最低必要な連携の内容は以下のようである.(現在多くの地域でこれに準じて行われている.)


 「学校獣医師制度(学校への飼育支援体制)」

*教育委員会と校長会と獣医師会の3者で協議の場を設ける.(一番大事)

 児童と飼育動物について毎年定期的に,3者で事業の成果と問題点を確認し,検討する.

*学校の相談に対応する.

 学校を支えるため,地元の動物病院が日常的に学校の相談に対応する.

*教師向けの飼育指導

 年に1〜2回の定期学校訪問指導,または講習会を行う.動物との交流,飼育,衛生環境,管理など獣医師の知識と技術を基礎に教師と交流する.
  方法には定期学校訪問指導と,地域内の教師を一堂に集めての講習会による指導があるが,現場での指導のほうが高い効果 が得られる.

*子供への語り掛け

 獣医師と学校との信頼ができたらなるべく早く行いたい活動である.これをふれあい教室として授業で行うか,通 常の飼育指導の一環として行うかは,学校の要望による.その目的,方法,時間と場所,機会などについては,お互いの都合を合わせて行う.



 
2.学校飼育動物関連マニュアル紹介

(1)「学校飼育動物のすべて:子どもと,ゆとりある飼育を楽しむために」
ファームプレス 03-336-8601

 中川美穂子執筆監修:学校飼育動物の子どもに対する影響,意義から,飼育法,ふれあい方,人獣共通 感染症の予防,トラブル解消法,授業に動物飼育を反映させる体験学習の例,自治体と地区獣医師会との連携などを記述.
  執筆者:文部科学省嶋野道弘視学官,横山章光精神科医,他校長,群馬県と八王子市の獣医師など9名.

(2)北多摩獣医師会編「動物通信」(第三版)
FAX 0422-56-9086

 20種類の動物についての学校での飼育法と注意点,エピソードを記載.

(3)群馬県獣医師会「ふれあい」
FAX 027-363-1681

 児童に動物とふれあいながら授業を行うための児童向け指導書.内容が低学年,中学年,高学年の指導要領に従って編集されている.イラスト豊富.

(4)群馬県獣医師会「ふれあい教室指導用マニュアル」
FAX 027-363-1681

 ふれあい教室を獣医師と教師が協力して行う実践方法を示している.

(5)紙芝居:「動物の飼い方,ふれあいシリーズ」
童心社 03-3357-4181

 チャボのお父さん,引っかきウサギ,みーちゃんとモルモット他6巻:中川美穂子監修脚本.
  動物の感情を大事にして子どもと交流させる要点が書いてある.ふれあい教室用.

(6)岐阜県獣医師会
FAX 058-275-1843

 
 小冊子:「インコ」,「ニワトリ」,「アヒル」,「モルモット&ハムスター」,「ウサギ」
  小学生向けのイラストいっぱいの飼育法解説書.

(7)アニファ別冊
スタジオ・エス出版 03-3269-1335

「ウサギ」,「ハムスター」,「インコ」,「モルモット」の各編 それぞれ専門の獣医師が複数関わっている.小学校高学年から教師向け.動物病院でも有用.

(8)「人と動物の関係学」山崎恵子訳
インターズー 0120-80-1906

 欧米で行われている「ペットが人に与える影響の研究」について歴史と実践,調査結果 などを紹介している.

(9)「Relatio」創刊号(1998),2号(1998),8号(2001)
チクサン出版 03-3590-9455

 山崎恵子女史が編集委員になって,人と動物の関係を題材にしている雑誌.
  学校飼育動物,動物虐待の意味,刑務所でのペットなどの特集がある.

(10)ホームページ「学校飼育動物を考えるページ」
管理者 中川美穂子

  
 学校飼育動物に関わる全国の情報の交換をしている.全国の連携傾向などの報告の他にマニュアルや,日小獣の講演会の情報などを掲載.掲示板には全国から情報が入る.
  キーワード:「学校飼育動物」