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座談会「小動物臨床における疼痛制御をめぐって」 (平成11年2月13日,於 ロイトン札幌) |
出 席 者: | キャロル A. マシューズ(オンタリオ大学,カナダ) | |
大 橋 文 人(大阪府立大学) | 武 部 正 美(武部獣医科病院) | |
西 村 亮 平(東京大学) | 山 下 和 人(酪農学園大学) | |
司会: | 竹 内 啓(日本大学) | |
通訳: | 直 井 昌 之(直井動物病院) |
小動物臨床と人の臨床との大きな違いの一つが,疼痛の診断のむずかしさであることはいまさら申すまでもないが,そのためもあって,その理解と対応がなおざりにされていた感は免れない.しかし近年になって動物福祉への関心の高まりとともに神経科学の進歩もあって,動物の疼痛に対する理解と,それに基づく鎮痛法の開発が進み,獣医臨床,特に,小動物臨床における疼痛制御の重要性への認識と対応が,国際的にも大きく変わろうとしている. 以上のことから本誌では,この分野の最新の情勢と今後の対応の必要性を理解する一助として,平成11年2月の学会年次大会でご講演いただいたマシューズ先生を囲んで,この問題に関心と経験の多い日本の先生方と語り合っていただこうとの主旨で,本座談会を企画した. |
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