別 紙
平成11年10月6日
関係報道機関 各位
社団法人 日本獣医師会
会 長 五十嵐幸男
小動物診療料金に関するマスコミ報道の件(依頼)
当会では,去る9月14日午後,銀座東急ホテルにおきまして「インフォームド・コンセント徹底宣言」に関する記者発表会を開催いたしましたが,その際は,要務ご繁忙にもかかわらず,多数の報道関係者のご出席を賜りましたことを改めて心から厚く御礼申し上げます.
さて,その後の本件に関する新聞報道を拝読いたしますと,犬猫の不妊手術料に関する記事が説明不足のため,獣医師会会員及び飼い主の双方から疑義が寄せられ,多くの不信を募らせる事態が生じております.
すなわち,記者発表会で配布した資料及び小動物診療料金の実態調査結果の中で,不妊手術料につきましては,「難易度により異なるが,1回の手術に対する平均額とし,薬剤料,麻酔料,入院料等は除く」といたしましたが,その点が読者に正確に伝わらなかったために混乱を生じたものと思われます.
例えば犬のメスの不妊手術に係る診療料金は, 手術料(技術料)24,176円(平均値.以下同様), 麻酔料(吸入)9,374円, 入院料(大型・中型犬,3日間)9,501円,その他 薬剤料等を合わせて合計約45,000円前後ですが,このたびの新聞報道では, の手術料のみが掲載されたことにより誤解を招く結果となりましたことは,私どもとして誠に残念であり,遺憾に思う次第であります.
もとより日本獣医師会では,小動物医療に対する社会の理解と信頼を得るため,記者発表会を開催してインフォームド・コンセントの徹底宣言,小動物診療料金の全国実態調査結果の公表等を行った訳ですが,上述のような甚だ不本意な事態が生じておりますので,どうか事情をご斟酌のうえご配慮たまわりたく,何卒よろしくお願い申し上げます.
今後とも私どもの事業,活動につきまして,報道関係各位の深いご理解と暖かいご支援を心から祈念いたします.

インフォームド・コンセント徹底宣言ポスター
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