「診療施設に就業している獣医師数」については,調査対象6,963件の内で,回答があった獣医師3,181件の内訳は,回答の多かったのは1名が1,700件(54%),2名が804件(25%)であった(図4).このことから,院長1名で診療施設を運営している者が過半数(54%)を占め,さらに就業獣医師数2名で運営していると回答した者を加えるとほとんど(79%)で,大多数の診療施設は個人的規模の経営形態であることが明らかとなった.
「診療施設の年間の来院件数」については,調査対象6,963件の内で,回答のあった獣医師3,181件の内訳は,回答の多かったのは年間4,000件未満(1日平均10件以下)が1,002件(32%),4,000〜6,000件未満(1日平均15件前後)が901件(29%)であった(図5).このことから,大部分の診療施設の1日平均の症例件数の現状は,15件前後であると考えられた.
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