○韓国における狂犬病発生情報

平成 11 年 6 月 10 日
事 務 連 絡
厚生省生活衛生局乳肉衛生課から 日本獣医師会あて

 狂犬病予防対策の推進にあたっては日頃から御尽力いただいているところです。
  さて、今般、標記について、在韓日本大使館より別紙のとおり情報を得たので、業務の参考までに送付します。

(別紙)

◯韓国における人の狂犬病発生情報

  1. 発生年月日 平成11年5月13日

  2. 患者    韓国京畿道在住の50歳男性 1名

  3. 発生状況
      3月末頃、当該男性が飼養している2歳雑種犬に咬まれた後、1か月目には水をみるとぶるぶる震え、呼吸障害を起こす等典型的な恐水症状を見せ始め、5月2日にソウル国立医療院に入院・治療を受けたが、5月13日に死亡した。
    その他の発生事例は確認されていない。

  4. 韓国政府の対応
      発生後の調査で15匹の動物(種類は不明)が狂犬病ウイルスに感染していることがわかった。
      また、感染経路は狂犬病ウイルスをもっている野生動物(たぬき、山猫等)が民家にやってきた際に、人や犬等を咬んで感染させたものと分析していることから、野生動物の通り道に予防薬を混入した食べ物を散布するとともに、周辺の犬約2万匹(野犬か否かは不明。)に対して予防接種を実施しているところである。

  5. その他
      韓国では15年前に狂犬病に感染した犬に咬まれて発病し、死亡した事例が1件あった以降、発病事例は公式報告されていないが、狂犬病と推定された事例もあったということであり、詳細は不明である。
厚生省生活衛生局乳肉衛生課

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