兎のスピロヘータ症
概要
 本症は、スピロヘータの感染により、外部生殖器、会陰部の表皮、顔面、耳などに発赤、腫脹、びらん・潰瘍などを呈する伝染病です。死亡例はほとんどみられません。
 また、現在までわが国での発生はありません。
主な原因
 本症の原因はスピロヘータの一種であるトレポネーマ キュニィキュリィです。交尾感染または接触感染により伝播します。
主な症状
 外部生殖器、会陰部の表皮、顔面、口唇、鼻腔、眼瞼、耳などが発赤・腫脹し、次いでびらん・潰瘍となります。数週間でかさぶたができて治癒します。本症により死亡することはありません。
主な予防法
 感染動物を淘汰することが重要です。また飼育施設、敷きわら、飼料の消毒または殺菌処理を実施すべきです。治療にはペニシリン投与が有効です。