兎仮性結核病)
概要
 本病は、仮性結核菌の感染により呼吸器および消化器に障害を起こす伝染病です。また、人も感染する人獣共通感染症です。
主な原因
 本病の原因は、エルシニア菌の一種である仮性結核菌です。本菌は糞便中に排泄されるため、土壌、水、飼料などが汚染し、これらを介して経口感染が起こります。兎のほかモルモットやマウスも感染し、発症します。なお、人では発熱および下痢がみられ食中毒の原因となります。
主な症状
 急性例では本菌が血液中で大量に増殖し、敗血症を起こして死亡します。その他、呼吸困難、下痢、やせてくるなどの症状が現れ、発症後2〜4週に死亡します。
主な予防法
 感染動物を淘汰するとともに飼育施設、敷きわらおよび飼料の消毒または殺菌処理を実施することが重要です。