鶏封入体肝炎
概要
 本症は、肝臓の退色・腫大・出血を特徴とするブロイラーの疾病です。症状は明らかではなく、急死するひなが増加することによって本症であることに気が付くようです。生き残った鶏の顔面および肉冠は貧血を起こすことがあります。多くの場合、伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスの感染によって発症が誘発されるようです。
主な原因
 ひなは消化器感染あるいは呼吸器感染します。産卵中の成鶏が感染すると感染後1〜2週間でウイルスは卵に移行して介卵感染が起こります。免疫不全を起こす他のウイルスの感染が発症を誘発するようです。
主な症状
 明らかな症状はみられず、突然死亡するひなが増加することによって本症であることに気付くようです。生き残った鶏は顔面および肉冠の貧血を起こすことがあります。
主な予防法
 種鶏に伝染性ファブリキウス嚢病ワクチンを接種し、ひなに移行抗体を付与し、ひなの伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス感染を防ぎ、ひなが免疫抑制の状態になるのを予防します。このことによって、間接的に封入体肝炎を予防します。