本症は種鶏や採卵鶏にV字型の産卵低下を起こすウイルス病です。ウイルス感染種鶏が産卵したウイルス汚染受精卵を介して介卵感染したひなは孵化後も、脚麻痺、頭頸部の振戦などの神経症状を示して死亡します。 |
感染にはウイルス感染種鶏が産卵したウイルス汚染受精卵を介する介卵感染と接触感染の2つがあります。種鶏が感染すると2〜14日で種卵中にウイルスが移行して介卵感染が起こり、死亡する鶏胚がみられます。また、死亡を免れた鶏胚は孵化直後から6日齢頃までに発症します。一方、同時期に孵化した健康ひなは接触感染、すなわち同居感染によって10日齢〜3週齢頃までに発症するので、二峰性の発生がみられます。最近はひなの症例は著しく減少しています。 |
種鶏および採卵鶏ではV字型の産卵低下、ひなでは脚麻痺、頭頸部の振戦などがみられ、ときに孵化率の低下もみられます。 |
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70〜100日齢の種鶏に生ワクチンを投与し、介卵感染を防ぎます。採卵鶏でも産卵低下の予防のために、やはり70〜100日齢で生ワクチンを投与します。 |
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