本症は略してEDS-76とも呼ばれ、卵殻異常卵、すなわち無殻卵、薄殻卵、退色卵などの産卵を伴う産卵低下が特徴で、28〜30週齢の産卵ピーク前後に多発する傾向がみられます。 |
本症は、ウイルスに汚染された受精卵を介して起こる介卵感染と、感染鶏などとの接触による水平感染により伝播します。したがって、多くの場合、産卵低下がみられた母鶏群由来の鶏群に発生します。水平感染は汚染糞便などを摂取すると起こり、ケージ飼育の鶏群内での伝播は平飼い飼育の鶏群にくらべ遅い傾向がみられます。あひるやガチョウはEDS-76ウイルスに対する抗体を高率に保持しています。 |
主な症状は、感染初期には軟便排出、4〜10週間にわたる一過性の5〜50%前後の産卵率低下および無殻卵、薄殻卵、退色卵などの卵殻異常卵の産卵です。奇形卵の産卵はみられません。 |
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本症の予防には産卵期前に不活化ワクチンを接種します。また、本症が発生した種鶏群由来のひなは導入してはいけません。 |
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