本病はウイルス感染によるリンパ球の腫瘍で、届出伝染病に指定されています。主に16週齢以降の採卵鶏に散発的に発生します。食欲減退、産卵停止、体重減少などがみられ、全身臓器に腫瘍が形成されます。 |
感染親鳥が産卵したウイルス感染受精卵から孵化したひなが発症する場合、すなわち介卵感染する場合と、感染鶏と同居することにより感染・発症する場合、すなわち同居感染する場合があります。ウイルスは癌遺伝子を持っていませんが、感染細胞から細胞由来の癌遺伝子を取り込んで、リンパ球の腫瘍化を起こします。
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一般症状としては、食欲減退、産卵停止、緑色下痢便、肉冠の萎縮、体重減少などがみられますが、マレック病でみられる神経症状はみられません。 |
本病を防除するには、種鶏の清浄化が最も効果的です。清浄化には、種鶏群からウイルスを排泄する母鶏を摘発・淘汰することが最善の予防法です。 |
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