本病は、一般にIBDまたはガンボロ病とも呼ばれており、鶏の急性伝染病で2〜10週齢に多発し、ときに高い死亡率を伴うことがあります。乳白色水様性下痢便、居眠り状態を呈するなどが主な症状で、届出伝染病に指定されています。 |
本病は伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス、すなわちIBDウイルスに汚染された糞便などの摂取により感染が起こります。 |
主要な症状は一般症状の悪化に加え、末期には緑色下痢便となる乳白色水様性下痢便、羽毛の逆立、居眠り状態などがみらます。死亡率は0〜数%の従来型および50%以上の場合がある高病原性型に分けられています。2〜10週齢の鶏に多発し、突発的に発生しますが一過性です。また、2週齢以下の若齢ひなが感染した場合、免疫機能の低下により他病を増悪することがあります。 |
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本病の予防は消毒により鶏舎のウイルス汚染度を低下させることが基本ですが、生および不活化ワクチンの接種が行われています。ワクチン接種によって種鶏が産生した抗体を受精卵を介してひなに移行させた抗体、すなわち移行抗体により孵化後早期のひなの感染を予防します。移行抗体価の低下、すなわち抗体量が減少した時点で、ひなに生ワクチンを接種して本病の発生を予防します。 |
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