本病はウイルスの感染により全身的なリンパ球の腫瘍性増殖を示す届出伝染病です。感染鶏の皮膚のフケには大量のウイルスが含まれているため、これが飛散することにより空気伝播し、多くの場合、脚・翼の麻痺を起こします。 |
ウイルスは皮膚の羽毛の根元の細胞で増殖し、フケとともに飛び散り、感染源となります。空気伝播し、非常に強い伝播力を持っています。予防接種鶏でも発生する場合があり、6週齢以降に散発的かつ継続的に発生します。 |
脚や翼の麻痺、まれに頭部下垂、斜頸、開口呼吸、発育不良などがみられます。ときに毛根部および皮膚に腫瘍を形成します。まれに眼の異常、すなわち瞳孔の収縮、虹彩の変形・退色などがみられます。 |
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予防接種には生ワクチンが使用されています。血清型3の七面鳥ヘルペスウイルス、血清型2の非病原性ウイルスまたは弱毒化された血清型1のウイルスがワクチンとして使用されています。これらのワクチンはリンパ球の腫瘍化を阻止しますが、ウイルスの感染は阻止できません。 |
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