豚エンテロウイルス性脳脊髄炎(届出・海外)
概要
 本症は、脳脊髄炎にかかって重症なものから軽症なものまでさまざまな神経症状を示すウイルス病で、届出伝染病・海外伝染病に指定されています。
主な原因
 豚エンテロウイルスまたは豚テシオウイルスの感染によって起こりますが、最近では世界的にもまれにしか発生しません。
主な症状
 重篤なものは、豚の月齢を問わず、高熱を出し、四肢が麻痺して起立不能となり、眼球振とう、全身性痙攣、昏睡などの神経症状を示し、急性経過で死亡します。実際には軽症の場合がほとんどで、主に子豚が経度の運動失調や四肢の麻痺を示すのみで、死亡することもほとんどありません。
主な予防法
 発病豚の殺処分により蔓延防止を図ります。