野兎病(届出)
概要
 本来は野兎などの野生動物がかかる細菌病ですが、人や一般の家畜もかかる人獣共通感染症で、届出伝染病に指定されています。
主な原因
 人や家兎が野兎病菌に感染すると重症となりますが、その他の家畜では一般に軽症です。北半球のほとんどの国で発生していますが、わが国では特定の山間地域に地方病的にごくまれにしか発生しなくなっています。伝播はダニ、刺しバエ、蚊などによるほか、感染動物との直接接触、加熱不十分な感染動物の肉の摂取によっても起こります。
主な症状
 成豚では感染しても発病することはほとんどありませんが、子豚では発熱、沈うつ、発汗、呼吸困難などの症状がみられ、7〜10日の経過で死亡することがあります。
主な予防法
 野兎の養豚場内への侵入を防止するほか、ダニ類の駆除が有効です。