出血性敗血症(法定・海外)
概要
 本症は全身感染を起こす急性の細菌病で、経過が速く発病後数時間〜2日で死亡し、法定伝染病・海外伝染病に指定されています。
主な原因
 牛や水牛がかかりやすく集団発生しますが、豚にはかかりにくい病気です。東南アジアなどの高温・多湿の地域で発生しやすく、水田、河川、沼などの水系により伝播します。流行は短期間で、通常7〜10日で終息します。発病豚の大部分は急死しますが、発病率や死亡率は事例により大きく異なります。
主な症状
 発熱、流涎、流涙、鼻汁漏出などに次いで下顎や頸側部が腫れ、発咳や呼吸困難がみられ、鼻端、耳、下腹部などがうっ血して赤味を失い青黒くなり、発症後数時間〜2日で死亡します。
主な予防法
 輸入家畜に対する検疫が重要で、本症が発生した場合、発病豚や同居豚は法律に従って殺処分して伝播を防止します。