本症は豚以外にも牛や馬がかかるウイルス病で、蹄や口内に水疱やびらんができ、症状が口蹄疫と酷似するので注意すべき伝染病で、法定伝染病・海外伝染病に指定されています。 |
発症すると、唾液や水疱液に大量の水胞性口炎ウイルスが含まれているので、飼料や飲水を汚染し、次々と感染が広がります。発生は初夏から晩秋にかけて多く、大きな流行は10年あるいはそれ以上の間隔で周期的に起こるとされています。わが国での発生はありません。 |
潜伏期間は1〜4日と短く、最初に流涎や食欲不振、40℃以上の発熱がみられ、次いで舌、口唇、歯齦、鼻鏡などの粘膜、乳頭・乳房および蹄部の皮膚に水疱やびらんがみられ、やがて水疱が破れて潰瘍やびらんとなります。蹄部の潰瘍やびらんは細菌の二次感染を起こしやすく、一般に発症後10〜14日で回復します。 |
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発生国ではワクチンが使用されていますが、わが国は清浄国なので検疫による侵入防止に重点が置かれています。本症が発生した場合は、蔓延防止のため法律に従って患畜の摘発・淘汰が行われます。 |
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