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表 彰
◎叙勲(20年秋)
旭日双光章
 松田 重徳(鹿児島県獣医師会)


紹 介
犬と猫の臨床X線・総合〈超音波,CT,MRI〉画像診断
織間博光(日本獣医生命科学大学獣医放射線学教室)

 本書の原題はVeterinary diagnostic imaging. The dog and catであるが,監訳者の菅沼常徳先生が,日本語表題の中に超音波,CT,MRIという用語を入れられている事から分かるように,超音波画像診断法はもちろんであるが,必要に応じCTやMRIや,さらにもうすぐわが国でも実施できるようになる核医学についても言及されており,画像診断に関するあらゆるモダリティーについて述べられている.
 読影法に関する成書は,最初から通して読むというよりは,辞書のように,必要な箇所を拾い読みすることが多いが,本書は画像診断法の教科書という枠を越え,読み物としてもおもしろく,内容の濃いものになっており,思わず読み入ってしまった.これは,著者であるDr. Charles S. Farrowの30年近い画像診断医としての豊富な経験によって書かれた本であるので,当然ではあるが,単に臨床的経験に頼ることなく,自らの研究や,多くの文献を基にした科学的な診断法を実践されており,そこから導き出される考察が非常に示唆に富んでいるからである.単に読影法の解説書に留まらず,彼の科学者としての物の考え方まで読みとれ興味深い.例えば,肺パターンに関する章や気管支炎の診断に関しては従来の読影法を考え直させられる内容になっており,非常に勉強になった.読影を仕事としている大学の放射線学担当の教員や,ベテランの臨床獣医師にもぜひ味読いただきたい.
 一方,読影をこれから勉強しようとする獣医師,学生や大学院生にとっても良い教科書である.各セクションにはX線学的診断指標(RDI)の一覧が示されており,読影の際の要点を整理しやすいように考慮されている.引用文献も多く,さらに詳細な情報を得ようとする際に大いに役に立つであろう.また,写真が多いのも本書の特徴であり,初心者にも理解しやすい構成になっている.例えば,骨軟骨炎の章では,正常や異常の骨標本,X線写真,CT像など,96枚もの写真が入っており,整形外科の教科書でもこれほど詳細な説明は見たことがない.
 このように本書は,ベテラン,初心者を問わず,画像診断を学ぶ者にとって有用であり,座右の書として推薦できる好著である.

著 者:Charles S. Farrow
原 題:Veterinary Diagnostic Imaging THE DOG AND CAT
監 訳:菅沼常徳
定 価:39,900円(税込み)
版 型:A4版・784頁
発 売:(株)インターズー
     ISBN978-4-89995-519-1 C3047
発 刊:2008年10月


募 集
獣医師募集
石狩地区農業共済組合

  • 大動物臨床経験のある獣医師1名募集
  • 勤務地  北海道石狩管内
  • 年 齢  35歳前後
  • 業 務  大動物臨床(主に牛)・人工授精
詳細は電話連絡にて

【連絡先】
北海道江別市篠津401番地4 石狩地区農業共済組合家畜部 宮野まで
TEL:011-382-2570



行政・獣医事
獣医師の皆様へ
(獣医師法第22条の規定に基づく届出について)

 本年は獣医師法第22条に基づく,2年に一度の獣医師の届出を行う年になっております.
 獣医師免許をお持ちの方は,業務の種類及び内容にかかわらず,平成20年12月31日現在の状況(住所,氏名及び勤務先等)を,必ず平成21年1月1日〜1月31日の受付期間中に,お住まいの都道府県の畜産主務課等へ郵送等により届け出てください.
 なお,詳細については,ホームページ(電子政府の総合窓口(http://www.e-gov.go.jp/index.html )→サービスを利用する→手続検索で『獣医師の住所等の届出』を入力→「調べる」を押下)を御覧ください.



(社)日本動物保護管理協会 特別会員募集のお知らせ
 (社)日本動物保護管理協会では,動物愛護思想と適正飼養の普及啓発に努めて参りましたが,さらなる事業活動の推進を図るため広く特別会員の募集を行い,関係行政機関と連携を図りつつ官民一体で相互に連携協力しながら事業の拡大を目指していきたいと考えております.
 つきましては,本会の趣旨にご賛同いただき,特別会員として是非とも本会活動にご支援いただきたくお願い申しあげます.
【会費(年額)】
特別会員A(団体)1口50,000円
特別会員B(個人)1口3,000円
(団体,個人とも1口以上何口でも結構です)
【入会方法等に関するお問い合わせ先】
社団法人 日本動物保護管理協会事務局
〒107-0062
東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階
TEL:03-3475-1695
FAX:03-3475-1697








【 訃報 】
◎構成獣医師

立川有朋氏(岐阜県大垣市北方町1-1595)
  平成20年10月12日心不全のため逝去,享年86歳.

木村芳一郎氏(島根県大田市大田町大田イ952-1)
  平成20年10月1日逝去,享年92歳.

村上忠氏(兵庫県洲本市下加茂2-3-11)
  平成20年10月24日逝去,享年81歳.

川口隆男氏(滋賀県草津市南笠東1-10-12)
  平成20年10月26日肺炎のため逝去,享年82歳.

田邊茂之氏(開業 岩手県盛岡市飯岡新田2-114-12)
  平成20年10月26日急性心不全のため逝去,享年44歳.

石母田四郎氏(岩手県盛岡市上田3-12-9)
  平成20年10月14日病気のため逝去,享年79歳.

佐藤照夫氏(福島県福島市大森字高畑17-3)
  平成20年10月30日心不全のため逝去,享年74歳.

守屋 進氏(岡山県高梁市奥万田町3921)
  平成20年11月5日肺炎のため逝去,享年84歳.

中川澄雄氏(農業 徳島県三好郡東みよし町大字東山光清461)
  平成20年10月22日事故のため逝去,享年49歳.

舘野平蔵氏(開業 栃木県河内郡上三川町上蒲生531-3)
  平成20年11月4日病気のため逝去,享年80歳.

本多正俊氏(長崎県平戸市田平町野田免186-12)
  平成20年11月5日逝去,享年85歳.

 平成20年10月27日から平成20年11月17日の間に所属地方獣医師会から報告のあった訃報を掲載しました.ご冥福をお祈り申しあげます.



【事 務 局 日 誌】
12月3日 第3回理事会
  平成20年度全国獣医師会会長会議
  平成20年度中間監査会
12月4日 日本獣医師会創立60周年記念式典
12月9日 動物産業セミナーに山根会長,北村顧問出席
12月16日 獣医師確保等対策合同評価委員会
  第21回会報編集委員会
12月17日 第1回獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議に山根会長出席
12月19日 第9回小動物委員会
  全国家畜畜産物衛生指導協会臨時総会に山根会長出席
  中央畜産会第1回臨時総会に山根会長他出席
12月20日 獣医保健看護学シンポジウムに大森専務理事出席
12月24日 第3回食の安全を担う産業動物臨床検討委員会
  家畜改良増殖制度検討会に大森専務理事出席
12月26日 三役会議
  獣医師賠償責任保険中央審議会