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永久犬歯の歯冠短縮処置を行った犬の18症例 |
山口県 開業(〒755-0023 宇部市恩田町3-2-3) |
要 約
18頭の犬の永久犬歯40歯で不正咬合による軟部組織の損傷の回避,あるいは攻撃行動のある犬の補助療法を目的に歯冠短縮処置を実施した.処置後3カ月以降にX線検査を実施し,処置をしたすべての犬歯でデンティンブリッジの形成が確認された.1頭で処置から6カ月後に歯冠部側面に齲蝕様病変が形成されたがデンティンブリッジは形成されており,歯冠の修復処置のみを実施し,その後再発はみられなかった.年齢が若く,術前に歯髄の汚染のない症例での歯冠短縮処置は的確な手技を用いて行えば経過はよいものと思われた.
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