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第13回韓国牛病学会と第4回韓日産業動物獣医学合同
シンポジウムの報告
本シンポジウムは第1回が日本産業動物 獣医学会(九州)主催で2005年10月に鹿児島市で,第2回が2006年5月に韓国大田市で(本誌第59巻第10号662〜663ページ),第3回が日本産業動物獣医学会(中国)主催で2007年10月に山口市で(本誌第61巻第3号191ページ),開催されてきた. シンポジウムには韓国各地から臨床獣医師130名が参加し,特に若い人が多く,皆熱心であった.また忠南大学の学生も白衣で聴講していた.学会の役員は若手教員が多く,積極的に活動し,地位や年齢の上位者はこれを温かく支援している様子は印象的であった. 今回のテーマは「最新の牛臨床へのアプローチ」で,総合司会は金 杜教授(江原大学)が務めた.プログラムは次の通りであった. | ||||
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日本側演者3名はいずれも日本語で講演し,それを日本に留学経験のある教員3名が即座に完全な韓国語に通訳したので,参加者は内容を十分理解することができ,講演後の質疑はいずれも非常に活発であった.
今回,日本側の演者を務めた3名は,本学会のみでなく,個別に韓国臨床獣医学会,ソウル大学学生講義,ソウル乳業協臨床研究会,畜産科学院研修会等でも講演し,日韓獣医学交流に大いに寄与した.またソウル大学,忠南大学,農村振興庁畜産科学院,同農業生物科学院,製薬会社,ワクチン研究所,山羊研究牧場等を視察して交流を深めた.ただ国立獣医科学検疫院は,折からの高病原性トリインフルエンザの多発により,訪問できなくて残念であった. 次回は日本での開催が期待されている.また,このような有意義な学術交流を将来はアジア全域に広げ,世界の他のブロックに習って「アジア牛病学会(仮称)」へと発展させていきたいとの夢が双方から語られた. |
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† 連絡責任者: | 浜名克己 〒579-8012 東大阪市上石切町2-1277-1 TEL・FAX 072-981-3638 E-mail : hamanak@hct.zaq.ne.jp |