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短 報

肉芽腫性髄膜脳脊髄炎の眼型と診断された犬の1例

澤嶋裕子1)†   澤嶋 効1)   志鷹秀俊2)   森田剛仁3)
前原朋美3)   島田章則3)

1)神戸市 開業(〒654-0034 神戸市須磨区戸政町3-2-1)
2)神戸市 開業(〒651-2313 神戸市西区神出町田井417-1)
3)鳥取大学農学部(〒680-0945 鳥取市湖山町南4-101)

2007年11月14日受付・2008年3月21日受理

要   約

 11歳齢,避妊済み雌のトイプードルが,突然の失明を主訴として来院した.神経学的検査では両眼で威嚇瞬目反応の消失,散瞳,および対光反応の消失が認められたが,脳波検査,および検眼鏡検査,網膜電位図検査,眼圧測定を含む眼科検査で異常はみられなかった.本例は臨床所見および死後の病理組織検査結果から肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)の眼型と診断された.
―キーワード:犬,肉芽腫性髄膜脳脊髄炎,眼型.

------------------------------日獣会誌 61,800〜803(2008)




† 連絡責任者: 澤嶋裕子(澤嶋動物病院)
〒654-0034 神戸市須磨区戸政町3-2-1
TEL・FAX 078-734-6768
E-mail : yuko-sawashima@hi-net.zaq.ne.jp