29 馬鼻肺炎ウイルス1型による上皮細胞に好酸性核内封入体を伴う漿液性肺炎 |
〔川畑正寿(青森県)〕
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サラブレッド種,雄,胎齢9カ月,死亡例(流産).2006年2月から3月にかけて同一の軽種馬繁殖牧場で流死産3頭,生後直死1頭の発生があった.妊馬はすべて馬パラチフス検査および馬伝染性子宮炎検査陰性,馬鼻肺炎ワクチン2回接種済み(2005年12月および2006年1月)で,娩出は前駆症状を示さず突然生じ,娩出後も母馬に異常は認められなかった.当該牧場の初発流産胎子を検索した.
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30 Arcanobacterium pyogenesによる牛流産胎子の膿性カタル性肺炎 |
〔藤田敦子(広島県)〕
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ホルスタイン種,雄,胎齢6カ月,死亡例(流産).県内の酪農家で,2005年11月3日に人工授精した2産目の牛が,2006年5月10日朝,双子を流産した.母牛は牛異常産3種混合ワクチンを接種されていた.
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31 牛のバチルス様細菌による膿性カタル性気管支肺炎 |
〔安藤通花(愛媛県)〕
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黒毛和種,去勢雄,11カ月齢,死亡例.数頭を飼養する肥育農家で,2005年4月に導入した肥育牛が,6月21日に食欲不振,発咳,肺雑音を呈し加療された.翌朝,健胃剤を経口投与したが,その後に多量の泡沫性流涎,呼吸困難,起立不能を示し死亡したため病性鑑定を実施した.
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32 Nocardia farcinicaによる牛死産胎子の壊死性肉芽腫性肺炎 |
〔鎌田博志(宮崎県)〕
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黒毛和種,雄,胎齢8カ月,死亡例(死産).2006年3月16日,成牛11頭,産子5頭を飼養する黒毛和牛繁殖農家において,予定日より1カ月間早く死産で娩出された子牛が病性鑑定に供された.
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33 牛の腐敗甘藷中毒を疑う急性間質性肺炎 |
〔西村麻紀(京都府)〕
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黒毛和種,雌,30カ月齢,死亡例.2006年5月28日,成牛13頭を飼養する和牛繁殖農家において,1頭が前日から発熱(体温40.2℃),肺音粗励,透明鼻汁排出,食欲不振,便硬め,沈うつを示していた.補液,強肝剤および抗生物質投与等の加療を行ったが症状は改善されず,5月30日に悪化した.5月31日朝に死亡が発見され,病性鑑定が実施された.
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34 Eisenmenger症候群の牛にみられた二次性の肺高血圧症 |
〔中田昌和(石川県)〕
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ホルスタイン種,雌,24カ月齢,死亡例.当該牛は2004年8月9日に腹部からの出血と運動不耐性を示した.その後,鼻鏡,口腔粘膜および膣粘膜にチアノーゼがみられた.初診日である11月8日には,体温39.2℃,心拍数102回/分,呼吸数27回/分であり,全身のチアノーゼ,削痩,元気沈衰,食欲不定,不受胎,運動不耐性および心音強盛が認められた.その後,体温39.2〜39.7℃,心拍数90〜112回/分,呼吸数32〜50回/分で推移した後,湿性発咳,心内雑音,両側性の肺胞音異常および鼻出血の症状が加わり,2005年11月29日,呼吸困難を呈し死亡した.
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35 豚流産胎子のオーエスキー病ウイルスによる核内封入体を伴う肺の多発性巣状壊死 |
〔相田洋介(千葉県)〕
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LWD種,性別不明,胎齢111日,死亡例(流産).繁殖豚180頭を飼養する一貫経営農家において,2006年3月末から繁殖豚に食欲低下や嘔吐が認められた.4月3日に病性鑑定が実施され,抗体検査の結果からオーエスキー病と診断された.その後4月19日までに10腹の異常産が認められた.
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36 豚サーコウイルス2型(PCV2)による豚の間質性肺炎 |
〔稲垣達也(富山県)〕
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LWD種,雌,86日齢,鑑定殺例.肥育豚の離乳後事故率5%以下の優良な一貫経営養豚場で,発育不良の豚が増加したため,病性鑑定が実施された.
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37 一部に膿性カタル性気管支肺炎を伴う豚の間質性肺炎 |
〔佐藤 亘(大分県)〕
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バークシャー種,雌,約70日齢,鑑定殺例.2005年1月,肥育豚700頭を飼養する養豚農場において,元気消失,食欲不振,呼吸器症状および起立困難を呈して斃死する例が多発した.提出例は2005年4月末に導入されたもので,導入直後から元気消失,食欲不振および呼吸器症状を呈し,6月上旬には震えを呈して起立不能となり,鑑定殺された.
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38 牛の胸腔内における異所性肺様組織 |
〔東 智子(島根県)〕
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黒毛和種,雌,0日齢,死亡例.黒毛和種繁殖農家において2006年1月25日に生まれた子牛が,哺乳力が弱く1時間半後に死亡した.
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※詳しくは日本獣医師会雑誌Vol.61 No.10をご覧下さい。
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