要 約
母豚500頭のPRRS陽性農場において,PRRS生ワクチンを母豚(種付け後50〜60日および分娩後7〜14日,1ドース/頭/回)と子豚(離乳時,0.5ドース/頭/回)に5年間継続接種し,30日齢陽性率が100%から20%に低下後,PRRSウイルス(PRRSV)陰性豚の作出を試みた.試験豚は,群追跡ロットのF1去勢豚5頭(18日齢離乳)と個体追跡ロットの種雄豚7頭(22〜27日齢離乳)とし,離乳直後から農場外の2カ所で隔離飼育を行った.群追跡ロット4回(18,46,113,184日齢)および個体追跡ロット3回(22〜27,86〜91,174〜179日齢)採血しELISAおよびRT-PCRによってすべて,PRRSV陰性であることを確認した.PRRS陽性の一般農場においても,PRRSV陰性豚の作出が可能であることが示唆された.
―キーワード:ELISA,PRRS,RT-PCR.
------------------------------日獣会誌 61,708〜710(2008) |
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大矢 浩(ピッグクリニックオオヤ)
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