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会議報告

平成20年度全国獣医師会事務担当者会議の開催


 平成20年度全国獣医師会事務担当者会議が,平成20年7月11日,ホテルフロラシオン青山1階「ふじ」において全国55都道府県市獣医師会の担当役員・事務局職員出席のもと開催された.
 会議では,[1]「日本獣医師会説明事項」として,平成20年度事業計画,平成20年度地区獣医師大会・地区学会及び日本獣医師会年次大会(岩手),平成20年度各種講習会・研修会等,2008動物感謝デーin Japan“World Veterinary Day”,日本獣医師会創立60周年記念事業,日本獣医師会福祉共済事業について,次に[2]「日本動物保護管理協会説明事項」について,続いて[3]「地方獣医師会・日本獣医師会照会事項(配布資料の説明)」として,公務員の役員就任状況について(千葉県獣医師会),公益認定に向けての対応と問題点について(愛知県獣医師会),野生動物関係事業等の実施状況について(日本獣医師会),さらに[3]「新公益法人制度移行について」として,新公益法人制度検討の要点,公益法人会計基準等について協議された(総会の議事概要は下記のとおり).


I 日 時:
平成20年7月11日(金)13:00〜17:00
II 場 所:
ホテルフロラシオン青山 1階「ふじ」
III 出席者:
  1. 全国55都道府県市獣医師会
    担当役員・事務局職員:128名
  2. 日本獣医師会
    会  長:山根義久
    専務理事:大森伸男
    事務局職員:10名
  3. 日本動物保護管理協会
    事務局職員:3名

IV 議 事:
【説明・報告事項】
1 日本獣医師会説明事項
(1)平成20年度事業計画
(2)平成20年度地区獣医師大会・地区学会及び日本獣医師会年次大会(岩手)
(3)平成20年度各種講習会・研修会等
 ア 産業動物・小動物・公衆衛生講習会関係
 イ 全国競馬・畜産振興会助成事業関係
 ウ 獣医師生涯研修事業ほか
(4)2008動物感謝デーin Japan“World Veterinary Day”ほか
(5)日本獣医師会創立60周年記念事業
(6)日本獣医師会福祉共済事業
 ア 生命共済保険事業
 イ 獣医師賠償共済事業
2 日本動物保護管理協会説明事項
3 地方獣医師会・日本獣医師会照会事項(配布資料の説明)
(1)公務員の役員就任状況について(千葉県獣医師会)
(2)公益認定に向けての対応と問題点について(愛知県獣医師会)
(3)野生動物関係事業等の実施状況について(日本獣医師会)
4 新公益法人制度移行について
(1)新公益法人制度検討の要点
(2)公益法人会計基準について
(3)質疑応答・協議

V 概 要:
【開 会】
 日本獣医師会大森専務理事の司会で,次のとおり会議が進められた.
【開会の挨拶】
 山根会長から,[1]日頃から本会の運営に協力いただき厚くお礼申しあげる.[2]本年12月から施行される公益法人改革については,地方獣医師会におかれても,先ずは本会とともに公益認定申請に向けた環境整備に努めていただきたい.[3]地方獣医師会から多大な支援と協力いただいた,第1回野口英世アフリカ賞については,5月28日,授与式が盛会に開催された.[4]世界を取り巻く,地球温暖化,食糧・水の危機等の現状を考慮すると,食糧需給率の低い我が国の将来を危惧する.食糧不足に陥った際,農家が自身の農畜産物の価格を設定できるようになり,自給率の低い都市部の住人は地方の農畜産物を高額で購入せざるを得ないような状況が訪れるかもしれない.アメリカをはじめ12カ国が輸出規制をはじめており,環境問題,食糧問題需給問題等も含め,我々獣医師が一層重要な責務を担う時代を迎えている.[5]このようなことからも,我々一人一人が意識を改めて,公益法人として明日を見据えた活動を展開する必要があり,その根幹をなす,今回の公益法人改革については,本日の会議の場でさらに理解を深め,取り組みを進めていただきたい旨の挨拶が行われた.
【議  事】
1 日本獣医師会説明事項
 大森専務理事から,平成20年度事業計画について報告された後,事務局から,[1]平成20年度地区獣医師大会・地区学会及び日本獣医師会年次大会(岩手)(開催計画,地区学会の運営等の対応,日本獣医師会学会会員への入会促進,新学会役員・地区評議員等),[2]平成20年度各種講習会・研修会等の開催計画(産業動物・小動物・公衆衛生講習会関係,全国競馬・畜産振興会助成事業関係(放射線診療技術研修会),獣医師生涯研修事業実績等)[3]2008動物感謝デーin Japan“World Veterinary Day”(開催概要,地方獣医師会へのブース展示,協賛金等の協力依頼等),ホームページの整備,メールマガジンの配信等,[4]日本獣医師会創立60周年記念事業(開催計画,功労者表彰候補者の推薦),[5]日本獣医師会福祉共済事業(獣医師総合福祉生命共済事業,獣医師賠償共済事業(獣医師賠償責任保険,狂犬病予防注射事業賠償契約)の加入状況,加入推進)について概要が説明された.
2 日本動物保護管理協会説明事項
 事務局から,環境省請負事業講習会,マイクロチップのアンケート調査のお礼,動物ID普及推進事業登録数の推移の状況等について概要が説明された.
3 地方獣医師会・日本獣医師会照会事項(配布資料の説明)
 大森専務理事から,「照会事項」に対する地方獣医師会の回答及びその取りまとめ資料が示され,その中で[1]千葉県獣医師会からの「公務員の役員就任状況」及び愛知県獣医師会からの「公益認定に向けての対応と問題点」は,後半の新公益法人制度の移行についての中で解説したい.[2]本会の「野生動物関係事業等の実施状況」については,各県の状況を参考にして,事業推進に役立てていただきたい旨が説明された.
4 新公益法人制度移行について
 大森専務理事から,改訂第二版として取りまとめられた新公益法人制度検討の要点に基づき,獣医師会における新公益法人制度検討にあたっての留意事項(公益認定の効果と債務,機関設計,公益認定の要件,公益法人への移行手続き),狂犬病予防注射事業運営に当たっての留意事項(点検・整備に当たっての視点,点検すべき主な事項,事業の実施環境・取り組み体制)等を中心に説明がされた後,事務局から,平成20年4月に策定された公益法人会計基準(会計基準の設定の経緯等,実施時期,貸借対照表・正味財産増減計算書・付属証明書の作成等)について解説が行われた.