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| 糞中プロジェステロン濃度の推移から推定した交配適期 におけるメキシカンヘアレスピッグの 人工授精による受胎成績 |
| 1)(独)家畜改良センター茨城牧場(〒308-0112 筑西市藤ヶ谷2330) 2)酪農学園大学獣医学部(〒069-8501 江別市文京台緑町582) 3)(独)家畜改良センター岡崎牧場(〒444-3161 岡崎市大柳町栗沢1) |
要 約
外見上発情徴候が不明瞭なメキシカンヘアレスピッグ(実験用小型豚,成雌)の糞中プロジェステロン濃度を,市販の牛乳用プロジェステロン測定EIAキットを用いて測定した.8頭中6頭が外見上通常の発情徴候を示す豚と類似した糞中プロジェステロン濃度の増減を示した.それらの豚について糞中プロジェステロン濃度が最低値となった日から19〜20日後を次回の交配適期と推定し,人工授精を行ったところ,6頭中4頭が受胎し分娩した.以上の結果より,発情徴候が不明瞭なメキシカンヘアレスピッグの繁殖には,糞中プロジェステロン濃度の測定による発情周期の把握が有効であり,測定には市販の牛乳用プロジェステロン測定EIAキットが応用可能であることが示唆された.
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