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短 報

犬の膀胱に発生した胎児型横紋筋肉腫の1例

湯木正史1)†   棚橋咲子1)   太田喜章1)   町田 登2)

1)名古屋市 開業(〒455-0021 名古屋市港区木場町2-99)
2)東京農工大学農学部(〒183-8509 府中市幸町3-5-8)

(2007年10月26日受付・2007年12月4日受理)

要   約

 17カ月齢,雄のウェルシュ・コーギー・ペンブロークが血尿を主訴に来院した.膀胱の超音波検査により,膀胱壁の顕著な肥厚と,粘膜面の凹凸不整が認められた.対症療法として抗生物質,止血剤等を投与したが,明らかな改善は認められなかった.そこで膀胱壁の一部を全層性に採取して病理組織学的検索を実施したところ,胎児型横紋筋肉腫と診断された.本例は初診から約2カ月という短い経過で死の転帰をとった.
―キーワード:犬,膀胱,胎児型横紋筋肉腫.

------------------------------日獣会誌 61,553〜556(2008)

 

† 連絡責任者: 湯木正史(湯木どうぶつ病院)
〒455-0021 名古屋市港区木場町2-99
TEL 052-694-1125 FAX 052-694-5011
E-mail : yuki-masashi@mvf.biglobe.ne.jp