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短 報

腎細胞癌に対しピロキシカムの投与を行い
長期生存した犬の1例

渡辺貴之1)†   星克一郎1)   長谷川葉子1)   石田 譲2)
田口啓子2)   坂田郁夫2)

1)新潟県 開業(〒954-0111 見附市今町5-35-29)
2)新潟県 開業(〒955-0083 三条市荒町2-21-16)

(2007年3月23日受付・2007年11月7日受理)

要   約

 3歳齢,未避妊雌のミニチュア・ダックスフンドが体重減少を主訴に来院した.X線検査および超音波検査にて片側性の腎臓腫瘍が疑われ,腎臓摘出術を実施した.摘出した腎臓腫瘍は病理組織学的検査にて腎細胞癌と診断された.抗腫瘍効果を期待して術後にピロキシカムを投与したところ27カ月生存した.
―キーワード:犬,ピロキシカム,腎細胞癌.

------------------------------日獣会誌 61,463〜466(2008)

 

† 連絡責任者: 渡辺貴之(見附動物病院)
〒954-0111 見附市今町5-35-29
TEL 0258-66-7511 FAX 0258-66-7514
E-mail : rinnyan@k4.dion.ne.jp