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重度僧帽弁閉鎖不全症に対して僧帽弁形成術を行った キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの1例 |
1)日本大学生物資源科学部(〒252-8510 藤沢市亀井野1866) 2)東京都 開業(〒136-0073 江東区北砂3-12-7) 3)千葉県 開業(〒279-0003 浦安市海楽1-11-10) 4)横浜市 開業(〒230-0077 鶴見区東寺尾6-1-37) 5)東京都 開業(〒111-0025 台東区東浅草2-28-12 フルセハイツ1F) |
要 約
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル,去勢雄,7歳齢が運動不耐性,発咳,呼吸困難を主訴に紹介来院した.グレード5/6の心雑音が左側心尖の領域で聴取された.胸部X線検査では,心陰影は著しく拡大し,肺水腫が認められた.心臓超音波検査では著しい僧帽弁逆流と拡張した左心房が観察された(LA/Ao:3.5).これらの所見から,腱索断裂による重篤な僧帽弁閉鎖不全症と診断した.僧帽弁閉鎖不全は,人工心肺を使用して僧帽弁形成術によって整復された.手術2カ月後では,症例は臨床的に健康であり,心臓超音波検査で僧帽弁逆流が顕著に減少していることを認めた.この症例から,キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの僧帽弁閉鎖不全が僧帽弁形成術によって修正できることが示唆された.
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