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乳牛の顆粒膜細胞腫罹患卵巣摘出後に妊娠した2症例 |
1)宮崎大学農学部(〒889-2192 宮崎市学園木花台西1-1) 2)託麻家畜診療所(〒861-8041 熊本市戸島3-13-41) |
要 約
ホルスタイン種未経産牛と経産牛(3産)各1例において,超音波検査により大小多数の嚢胞状構造を示す肥大した卵巣が1側性に観察された.顆粒膜細胞腫を疑い,罹患卵巣の摘出を行って病理組織学的に検査し,顆粒膜細胞腫と診断した.それらの牛について罹患卵巣の摘出後,残存する反対側卵巣の動態を観察し,それぞれ11日,37日に回帰した発情徴候発現時に人工授精(AI)を行ったが受胎しなかった.しかし,その後21日に発現した第2回発情徴候発現時のAIで両症例とも受胎した.
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