要 約
2004年4月〜2006年3月に,鹿児島県内の末吉および鹿屋食肉衛生検査所で分離された豚丹毒菌154株(48農場,119頭由来)の血清型は,1a(53株),1b(4株),2(95株),11(2株)の4型であった.RAPD型別では,A〜Dの4群に分類され,血清型との組み合わせでは1a-A(47株:30.5%)および2-C(91株:59.1%)が大半を占めた.1a-Aは内腸骨リンパ,膝関節液から限局して分離されたが,2-Cは全検査部位から分離された.南九州の豚丹毒多発農場別にみると,出現する主要な血清型―遺伝子型が異なっていた.アクリフラビン耐性株は47株であった.
―キーワード:豚丹毒,血清型,RAPD,アクリフラビン耐性.
------------------------------日獣会誌 61,315〜320(2008) |
† 連絡責任者: |
中馬猛久(鹿児島大学農学部獣医学科病態・予防獣医学講座公衆衛生学分野)
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