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幼雛における腺胃重積症 |
岩手大学農学部(〒020-8550 盛岡市上田3-18-8) |
要 約
2005年1月,外国より導入された採卵鶏雛24,000羽の群において,4羽の雛が腺胃重積症と診断された.剖検所見では腺胃が食道を巻き込みながら筋胃内へ陥入し,陥入部内腔では腺胃の点状出血が認められ,チーズ様物で覆われていた.陥入部の組織学的検索では,陥入部近位端では異常はほとんど認められなかった.陥入部遠位端には粘膜ヒダの変性・壊死および炎症細胞浸潤,粘膜表層における細菌塊を伴う偽膜形成が認められ,組織学的に偽膜性腺胃炎と診断された.病変部以外の臓器では,胸腺皮質の軽度萎縮が認められた.
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