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行政・獣医事

動物用医薬品副作用症例報告
(平成17年10月分)

薬事法第77条4の2に基づく動物用医薬品副作用症例報告を次のとおり掲載する.



医 薬 品 の 名 称
(製造(輸入)業者名)

副 作 用 発 現 動 物

副 作 用 等 発 現 の 概 要 及 び 転 帰
犬用ビルバゲン
DA2Parvo
ビルバックジャパン(株)
製造番号:OTVN

種 類


年齢等

投与前の健康状態

疾患等

副作用歴

投与量

投与法

投与
年月日
併用薬 副作用発現年月日
(投与後時間)

副作用等の
種類

講じた
処置

転帰

柴犬
6歳 健康 狂犬病ワクチンによるものと考える緑内障 1ml,
皮下注射
平成17年 10月4日   平成17年 10月5日 よろめき,縮瞳,アレルギー反応,血管浮腫,視覚障害
10月4日にワクチン接種.
10月5日犬の異常,食欲なく元気消失.
10月6日どうも目が見えないようだとの報告.夕刻来院,左目の充血,疼痛,視力低下.
ステロイド 治療中

《企業の意見及び対応》

  • 担当獣医師 : 非常に特殊な例だがワクチン事故が多いと考えられる.今後ワクチン製造について考える時期にきていると思われる.
  • 企    業 : 現在のところ,本ワクチンによる視力障害は報告されていないが,以前の狂犬病ワクチンの接種により同様の症状がみられていることから,因果関係は否定できない.添付文書において,以前のワクチン接種によってアレルギー症状等の異常を呈した動物には慎重に投与するようにお願いしているところであるが,今後とも副作用等関連情報等の収集に努める.
 
家畜衛生週報(No. 2894)より