多発性筋炎と膵外分泌不全が併発したダックスフントの1例
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川 崎 安 亮1)† 川 畑 貴 裕2)
1)鹿児島大学農学部(〒890-0065 鹿児島市郡元1-21-24)
2)鹿児島県 開業(〒899-4346 霧島市国分府中町10-41)
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(2007年1月4日受付・2007年7月30日受理)
要 約
起立不能および筋痛を主訴とした犬(ダックスフント,Miniature Smooth-haired,体毛は淡褐色,雄,1歳齢,体重3.7kg)が,臨床症状や針筋電図検査での異常筋電図(線維自発電位,陽性鋭波)およびCK値の顕著な高値から多発性筋炎と診断された.この犬は膵外分泌不全(EPI)も併発していた.積極的なステロイド療法と膵酵素補充療法により症状は急速に寛解した.
―キーワード:ダックスフント,膵外分泌不全,多発性筋炎.
------------------------------日獣会誌 61,227〜230(2008) |
† 連絡責任者: |
川崎安亮(鹿児島大学農学部獣医学科基礎獣医学講座生理学分野)
〒890-0065 鹿児島市郡元1-21-24
TEL
・FAX 099-285-8715 E-mail : kawasaki@agri.kagoshima-u.ac.jp |
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