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免疫グロブリン静脈内投与療法および脾摘が有効であった 特発性血小板減少性紫斑病の犬の1例 |
久末正晴1) 福永大督2) 赤池勝周3) 石川武史1)
齋藤弥代子1) 土屋 亮1)† 山田隆紹1)
1)麻布大学獣医学部(〒229-8501 相模原市淵野辺1-17-71) 2)東京都 開業(〒174-0072 板橋区南常盤台1-14-11) 3)静岡県 開業(〒418-0111 富士宮市山宮552-2) |
要 約
1歳2カ月齢ウェルシュコーギーが麻布大学附属動物病院に紹介され,血液検査から特発性血小板減少性紫斑病が疑われた.本症例は,紹介獣医にてステロイドおよび免疫抑制剤によって治療を行っていたが,改善が認められなかった.当院にて,人免疫グロブリン静脈内投与による治療を行ったところ,血小板減少症は改善した.さらに,維持療法のため脾臓摘出とプレドニゾロンの投与を行ったところ,再発もなく2年間以上生存し良好な経過が得られた.
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