要 約
対州馬を飼育している8軒の農家と宮古馬を飼育している6軒の農家におけるロドコッカス・エクイの疫学調査を行った.対州馬の糞便17検体中10検体(59%)と8つの飼育牧場の土壌23検体のすべて(100%)から,宮古馬の糞便7検体中4検体(57%)と6飼育牧場の土壌20検体のすべて(100%)からロドコッカス・エクイが分離された.対州馬糞便由来株100株と土壌由来株230株,宮古馬糞便由来株13株と土壌由来株100株について強毒株が保有する毒力関連抗原遺伝子(vapA)の存在をPCRで検索したところ443株のすべてが陰性で,無毒株であることが明らかとなった.また,聞き取り調査でも本症の発生は過去に遡っても確認されなかった.
―キーワード:無毒株,在来馬,ロドコッカス・エクイ.
------------------------------日獣会誌 61,201〜204(2008) |
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高井伸二(北里大学獣医学部獣医学科獣医衛生学研究室)
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