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行政・獣医事

動物用医薬品副作用症例報告
(平成17年10月分)

薬事法第77条4の2に基づく動物用医薬品副作用症例報告を次のとおり掲載する.



医 薬 品 の 名 称
(製造(輸入)業者名)

副 作 用 発 現 動 物

副 作 用 等 発 現 の 概 要 及 び 転 帰
ロメワン
千寿製薬(株)
製造番号:H001

種 類


年齢等

投与前の健康状態

疾患等

関連医薬品の投与歴等

投与量

投与法

投与
年月日
併用薬 副作用発現年月日
(投与後時間)

副作用等の
種類

講じた
処置

転帰

ビー グル
7月齢 術後感染予防 不明 1回1〜2滴,
1日3回点眼
平成17年
10月14日

10月26日
ティアローズ(点眼)

プレドニゾロン
(錠剤)

ムコファジン(点眼)
平成17年
10月18日
瞬膜整復術を実施.術後感染予防に本剤とティアローズを処方.
4日後,浮腫で眼が開かないと来院.経口ステロイドを2日間投与し回復.この間本剤は継続投与.
術後11日目に眼をこすったせいか角膜の白濁と糜爛が認められ,ティアローズをやめてムコファジンとロメワンを併用.
術後12日目に本剤投与でしみる様子があることから投与中止し,その翌日に症状は軽快した.
投与中止 回復

《企業の意見及び対応》

  • 担当獣医師 : 家の周りを草刈した飼い主の話から草刈機のガソリン等の揮発成分か草の飛散によるアレルギーを考えステロイドを処方したが,一旦回復するもその後の経過から本剤による結膜浮腫が疑われた.
  • 企    業 : 本剤に対する過敏症が否定できないことより多分関連ありと評価する.重篤度においては,中止により軽快することから担当医は軽微と判断していることより同様に判定する.
  • 対    応 : 再調査実施中である.
 
家畜衛生週報(No. 2894)より