脾臓摘出術を実施したペースメーカー植え込み犬の1例 |
福島隆治1),3)† 松本浩毅1) 小山秀一1) 山口美知雄2) 根津欣典1)
多川政弘1) 内野富弥3) 廣瀬 昶1)
1)日本獣医生命科学大学獣医学部(〒180-8602 武蔵野市境南町1-7-1)
2)山梨県 開業(〒400-0124 甲斐市中下条1949-1)
3)(株) 動物エムイーリサーチセンター(〒190-0142 あきる野市伊奈487-10)
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(2007年1月19日受付・2007年6月7日受理)
要 約
10歳齢のウエストハイランド・ホワイト・テリアが,失神を主訴とした洞不全症候群の症状の治療のためペースメーカーの設置を受けた.その後,一般状態は良好に推移していたが,設置6カ月後に突然の活力低下および腹部膨満を主訴に来院した.検査により脾臓腫瘤を認めたため,脾臓全摘手術を行った.周術期の麻酔薬負荷や手術侵襲を含め,ペースメーカー設置後には頻脈発作は発現しなかった.
―キーワード:犬,洞不全症候群,脾臓摘出術.
------------------------------日獣会誌 61,141〜144(2008) |
† 連絡責任者: |
福島隆治(日本獣医生命科学大学獣医学部獣医内科学教室)
〒180-8602 武蔵野市境南町1-7-1
TEL
0422-31-4151(234) FAX 0422-31-5534
E-mail : shinndou@lake.ocn.ne.jp |
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